SiC/GaNパワー半導体のポテンシャルと応用事例,GaNパワー半導体のゲート駆動回路設計法と応用手法,
SiC/GaN半導体応用時の体積,熱,効率,ノイズ面の技術的インパクトについて解説する特別セミナー!!
- 講師
名古屋大学 未来材料・システム研究所 教授 博士(工学) 山本 真義 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
パワー半導体(MOS-FETやIGBT)の駆動に関する基礎知識があった方が良いです。
習得知識
1)SiC/GaNパワー半導体のポテンシャルを応用事例 2)GaNパワー半導体のゲート駆動回路設計法と応用手法 3)SiC/GaNパワー半導体応用時の技術的インパクト
講師の言葉
次世代パワー半導体の情報が世に出て久しい。しかしながら、現状では産業応用分野等におけるブレークスルーは起こっておらず、 今後の応用分野も未だ定まっていない。その理由として、応用における対コスト効果という問題点も挙げられるが、開発現場における 使いこなしの技術ハードルも、その一因と言える。 特に、ゲート・ソース間が非絶縁となるGaN HEMT、GaN GITについては、ゲート駆動回路において特殊な設計法が必要となり、 従来の抵抗値のみの設計に対して技術的な抵抗が大きい。これらの技術的、心理的なハードルを払拭すべく、特にGaNパワー半導体に おけるゲート駆動回路設計法と、その応用手法について詳細に図説を行う。さらに、従来のインバータやDC-DCコンバータにSiCや GaNパワー半導体を適用した技術的なインパクトについて、体積、熱、効率、ノイズの各側面から議論していく。
プログラム
1.新材料パワー半導体の棲み分け 1−1 SiCパワー半導体の適用が有効な分野 1−2 SiCパワー半導体が既に適用されている事例紹介 1−3 GaNパワー半導体の適用が有効な分野 1−4 GaNパワー半導体が既に適用されている事例紹介 1−5 酸化ガリウムパワー半導体の可能性 2.SiCパワー半導体のポテンシャル 2−1 スイッチング評価回路の説明(ダブルパルス回路とは?) 2−2 スイッチング評価回路の実機構成 2−3 SiC MOS-FET v.s. Si MOS-FET 2−4 SiC MOS-FET v.s. Si IGBT 2−5 スイッチング損失の総合評価 3.SiCパワー半導体の応用事例 3−1 様々なSiC用ゲート駆動回路 3−2 SRモータ駆動回路 3−3 鉄道用応用事例 3−4 航空機用応用事例 4.GaNパワー半導体のポテンシャル 4−1 GaN HEMTの基本と特徴 4−2 GaN HEMTとカスケード接続型GaN FETの違い 4−3 GaN HEMTのゲート駆動回路(DC-DCコンバータ用) 4−4 GaN-HEMTのPFCコンバータへの適用事例 5.GaN HEMT用ゲート駆動回路(インバータ用)の設計法 5−1 GaN HEMT用ゲート駆動回路の設計思想 5−2 インバータに適用した場合のGaN HEMTの問題点 5−3 インバータに適したGaN-HEMT用ゲート駆動回路の設計法 5−4 様々なGaN HEMT用ゲート駆動回路 6.GaNパワー半導体応用時の問題点 6−1 GaN HEMTのインバータ適用時の問題点 6−2 GaN HEMTのインバータ適用時の誤オン解析 6−3 誤オン抑制のためのシミュレーション解析手法 6−4 誤オン解析事例(LT-Spice、TCAD) 7.GaNパワー半導体の応用事例 7−1 全出力領域99%GaNインバータ 7−2 3W/cc超GaN適用DC-DCコンバータ 7−3 13.56MHzGaN適用φ2インバータ
講師紹介
2003年山口大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。同年4月サンケン電気(株)入社。 2006年4月島根大学総合理工学部電子制御システム工学科講師,2011年4月島根大学総合理工学部電子制御システム工学科准教授, 2016年12月名古屋大学 未来材料・システム研究所 客員准教授,2017年5月名古屋大学 未来材料・システム研究所 教授,現在に至る。 博士(工学)。 現在の研究は,ハイブリッドカー用電源(昇圧コンバータ,降圧コンバータ,三相インバータとそれらのディジタル制御化,IC化), 電気自動車用充電システム,トンネル用LED照明システム,スイッチング電源におけるノイズ解析,非接触給電システム, 新デバイス駆動回路等。パワーエレクトロニクス学会,電気学会,IEEE会員。