界面活性剤の基礎,エマルション・乳化の基礎,エマルションの安定性・崩壊,乳化重合・懸濁重合,
乳化剤を一切使用しない乳化技術”乳化剤フリーエマルション”について解説する特別セミナー!!
- 講師
信州大学 工学部 物質化学科 准教授 博士(工学) 酒井 俊郎 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
受講対象
本テーマに興味のある方なら誰でも。製品開発において乳化でお困りの方。
予備知識
この分野に興味のある方なら、特に必要は無い。
習得知識
1)界面活性剤の基礎 2)水中油滴型(O/W)エマルション, 油中水滴型(W/O)エマルション・乳化の基礎知識 3)水中油滴型(O/W)エマルション, 油中水滴型(W/O)エマルションの不安定化および安定化メカニズム 4)乳化剤(界面活性剤)一切を使用しない乳化技術(乳化剤フリーエマルション)
講師の言葉
“油”と“水”は不仲の代名詞とされるように相互に溶解せず(難溶で)、一般に、油と水が分離した状態で存在します。 しかし、油と水を混ぜる“乳化技術”、油と水が混ざり合った“エマルション”は、食品、医薬品、化粧品、塗料・インク、 ポリマー材料合成など多岐にわたり活用されています。つまり、油と水を混ぜる“乳化技術”は我々の生活を支える基盤技術であり、 油と水が混ざり合った“エマルション”は我々の生活を豊かにする材料と言えます。 本セミナーでは、“乳化における乳化剤の役割”から“乳化剤(界面活性剤)を使用しない乳化技術” “乳化剤フリーエマルション”について紹介します。
プログラム
1.界面活性剤の基礎 1-1 表面(界面)張力低下能 1-2 ミセル形成(自己組織化能) 1-3 クラフト点 1-4 曇点 1-5 可溶化 1-6 吸着能 1-7 乳化 1-8 起泡力 2.乳化とエマルション 2-1 油と水を混ぜること(油と水の共存)、乳化の意義 2-2 乳化方法および乳化剤の役割 2-3 エマルションの特性 2-4 エマルションの安定性と崩壊(凝集・合一、オストワルドライプニング、クリーミングなど) 2-5 乳化重合・懸濁重合 2-6 新しいタイプのエマルション 3.乳化剤を一切使用しない乳化技術“乳化剤フリー水中油滴型(O/W)、油中水滴型(W/O)エマルション” 3-1 乳化剤フリーO/W, W/Oエマルションの分散安定性 3-2 乳化剤フリーO/W, W/Oエマルション中の油滴はどのように成長するか? 3-3 乳化剤フリーO/W, W/Oエマルションの長期分散安定化は実現可能か?
講師紹介
略歴 2002 , 東京理科大学理工学研究科博士後期糧修了, 博士(工学) 2002 - 2003 , 株式会社コンポン研究所(研究員) 2003 - 2006 , ニューヨーク州立大学バッファロー校(Research Associate) 2006 - 2007 , 東京理科大学総合研究機構(プロジェクト研究員) 2007 -2012 , 信州大学ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点(助教) 2012-, 現職,信州大学工学部物質化学科(准教授) 受賞 2002 , オレオサイエンス誌 第1回オレオサイエンス賞 2005 , J. Oleo Sci.誌 第8回エディター賞 2008 , 第42回日本油化学会進歩賞 2009 , J. Oleo Sci.誌 第12回エディター賞 2010 , 色材協会賞(論文賞) 2016, 2015 JSCM Most Accessed Pater Award 所属学会・協会および役職・活動 ・日本化学会コロイドおよび界面化学部会 事業企画委員 ・日本油化学会東海支部幹事・界面科学部会関東支部幹事 ・信州コロイド&界面科学研究会 会長