官能評価の進め方、各手法、解析手法、商品開発への応用や裏付けについて、
食品分野(味、香り)での評価事例を交えながらわかりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
跡部技術士事務所 所長 技術士(農業部門、総合技術監理部門) 跡部 昌彦 先生
ポッカサッポロフード&ビバッレジ株式会社 研究開発本部 開発企画部 技術顧問
公益社団法人日本技術士会 登録グループ 食品技術士センター 理事
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
基礎的な内容ですので、官能評価の知識がなくてもかまいません。
習得知識
官能評価の体系的な知識、官能評価の手法や具体的な進め方などが身に付きます。
講師の言葉
機器分析と比べた官能評価とメリットとして、「機器が不要で簡便・迅速に実施できる」と言われています。一般論としては正しいのですが、 そんなに簡単なものではありません。デメリットとしては「個人差が大きい」「客観性に乏しい」「再現性に乏しい」と言われています。 これも一般論としては正しいのですが、官能評価を理解して実践すれば解決できます。 官能評価は、特段の勉強をしなくとも、誰でも簡単にできると思われがちですが、信頼性あるデータを出すためには、 それなりの勉強が必要で、先人たちの官能評価事例からも学ぶ必要があります。私は「官能評価は高度な専門技術」と考えています。 本セミナーでは食品分野(味、香り)での評価事例を盛り込みながら、官能評価の基本をお話させていただきます。 お話できる内容は限られますが、聞いていただく中から、それぞれのお立場で、どう使えそうかを考えていただければと思います。
プログラム
1.はじめに 2.官能評価の基本 2-1 官能評価 2-2 分析型官能評価と嗜好型官能評価 3.官能評価パネルの選定・育成 3-1 官能能力試験によるパネルの選抜 3-2 官能評価パネルに必要な要件 3-3 官能能力試験合格のための育成 3-4 官能能力試験合格後の育成 3-5 官能能力パネルの維持・管理 4.分析型官能評価の進め方 4-1 官能評価の目的の明確化 4-2 官能評価パネルの選定 4-3 官能評価法の選定 4-4 官能評価試料の調整 4-5 官能評価日時の設定 4-6 官能評価に及ぼす心理理的影響 4-7 試料の提示技法 4-8 共感覚 5.官能評価室 6.分析型官能評価の手法「識別評価」 6-1 2点識別試験 6-2 3点識別試験 6-3 1対2点識別試験 7.分析型官能評価の手法 「定量化・尺度法」 7-1 定量化・尺度法 7-2 評価事例 8.分析型官能評価の手法 「特性プロファイル法」 8-1 特性プロファイル法 8-2 QDA法 8-3 SD法 8-4 TI、TDS法 8-5 評価事例 9.官能評価データの解析手法 10.異臭検出 10-1 異臭とオフフレーバー 10-2 異臭識別試験 10-3 評価事例 11.嗜好型官能評価 11-1 嗜好型官能評価の進め方 11-2 アンケート調査 12.官能評価の商品開発への活用 13.官能評価の裏付け 13-1 機器分析 13-2 生体計測 14.おわりに
講師紹介
1959年 : 名古屋大学農学部食品工業化学科を卒業 同年 : ポッカレモン㈱に入社 (その後、㈱ポッカコーポレーションと社名変更) 以降、清涼飲料水や粉末食品、調理済食品、健康食品などの商品開発、食品素材開発、 食品加工技術、食品機能研究、感性科学研究のほか、研究開発マネジメント業務を担当 2009年 : 味の科学研究所 所長 官能評価業務に注力 2013年 : 会社統合で、ポッカサッポロフード&ビバッレジ㈱となり、引き続き、研究開発本部味の科学研究所 所長 2015年 : 研究開発本部 シニアマネージャー 2016年 : ポッカサッポロフード&ビバッレジ㈱を定年退職 2017年 : 跡部技術士事務所(食品コンサルタント)を開業 公益社団法人日本技術士会 会員 一般社団法人おいしさの科学研究所 特別顧問 一般社団法人日本官能評価学会 会員 包装食品技術協会 事業推進委員