海外サプライヤ-の事前の能力評価,技術仕様書を加味した品質・納期の確実な確保手法を含め
サプライヤーの探し方からクレーム処理,調達先管理まで実践的な海外調達の手順について事例を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
グローバル・プロキュアメント・サービス 代表 腰越 功 先生
NHK,九州電力など大手中小メーカーの海外調達の実務指導,受託業務請負,コンサルタント実績豊富
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
特に必要はありませんが、それぞれの担当業務で3年ほどの実務経験要があれば十分です。
習得知識
海外調達の心構え+基本手順+実践ノウハウ+業者の技術能力評価法+品質・納期確保のポイント+クレーム処理
講師の言葉
このさき日本の製造業社数は確実に減少し、サービス業などが活発化してゆくのは間違いありません。 その結果、物資物品の取り扱い量は増える可能性があり、物流や購買・調達の出番です。ことに海外との取引は ますます増えるでしょう。現実は常に理論の先を行きます。日々グローバル化という言葉を口にする以前に、直接間接に 海外との物品取引は想像を超える水準で活発化しています。もはやビジネスの分野で国内外の差からくる抵抗感は 薄れてきています。すでに多くの企業が何らかの形で海外ビジネスにかかわっており、調達そのものも例外ではありません。 しかし実際取引の現場では、トラブルに直面することが避けられず、多くの企業からさまざまな苦情が報告されています。 本セミナーでは商社を通さずメーカーの手による直接取引を前提にした、実践的な海外調達の手順を紹介します。 適切な物品の選択から最後のクレーム処理まで一貫した個別業務の流れを解説します。ことに海外メーカーに対する事前の 能力評価をふくめ、品質と納期の確実な確保の手法については、その改善、改良ではなく 購買・調達改造の視点から、 技術仕様書も加味し多くの事例をあげて解説します。(ご期待ください!!)
プログラム
1. 海外事業への取り組みと調達業務 (1)海外調達の前と後ろにあるもの (2)大震災から受ける製造業の変化 (3)国内外製造業のフラット化 (4)現下と今後の見通し (5)事業経営基本方針と海外調達の確認 (6)海外事業を成功へ導く鍵 2. どんな物品にも当てはまる調達手順の基本 (1)心がまえとその中身 a. 4つの特徴と2つの壁を知る b. 内外商慣習の差をくらべる c. 不安要因は12に集約、その根拠 d. 調達業務を18種に分類 e. 17業務の4分割パッケージ(A、B、C、D)化 f. 業務を流す重要な手段 g. 組織と人事そして予算 h. 個別調達業務の違い i. 必勝海外調達トラの巻 3. 海外サプライヤーの探し方と技術信用能力事前審査 (1)適切な調達物品の選び方 a.海外調達成否の4条件 b.失敗しない物品選択 (2) サプライヤーの探し方 a. 見つかれば調達の80%は達成 b. 商社に頼らず探す、自ら探す c. 体系的なシステム上の取り組みが大切 d. 最後は自分で直接資料にあたる e. あらかじめ制約条件を調べておく f. 楽な探し方は高額調達となる (3) 技術信用能力事前審査方の実際 a. 事前審査をする4つの目的 b. 甘い審査の失敗事例カズカズ c. 発注者の要求能力をはっきりしておく d. 供給者の保有能力を現場で審査確認 e. 基本能力は5つに分解する f. 審査に必要なチェックリスト g. 合否総合判定基準を決めておく h. 合格を前提に審査をする 4.見積依頼書と注文書の作り方 (1)見積依頼書の完成度と注文書 (2)書式と様式 (3)基本事条件の構成要素 (4)技術要求書 (5)典型見本事例 5.もう安心、品質不良と納期遅れの防ぎ方 (1)品質確保 a. 発注者が直面している問題 b. 品質が不安定な原因は c. 品質の内外差とその背景 d. 初歩的な品質不良のおさえかた e. 立会検査に必要な文書はなにか f. 品質トラブル防止の3段法 g. 品質向上とコストの相関関係 h. 検査専門会社を上手につかう i. 検査業務外部委託のやりかた j. 品質確保は見積り依頼書から (2)納期確保 a. 海外メーカー納期遅れの実態(日本は例外的) b. 共通する納期遅れ防止の基本手順 c. 専門組織と人と費用は不可欠 d. 納期遅れから何を学ぶか e. 納期管理業務の外部委託 f. 必要最小限の管理書類 6. クレーム処理はこの方法が一番 (1)クレーム処理ができて初めて一人前のプロバイヤー (2)クレーム処理から不良品再発防止方法をまなぶ (3)クレームの定義と英語の呼称そして内容の分類 (4)クレーム処理業務の流れ図と実際 (5)不良品通知書(Non Conformance Report=NCR)でクレーム処理の全容を可視化 7.調達先の管理とそのポイント (1)財務体質と信頼度 (2)経営姿勢と方針 (3)内外商慣習の差を確認 (4)下請け管理の要点 (5)現地法人中国工場の例 (6)中国とインド総まとめ 8.おもての調達をささえる陰の力 (1) これで英語はひと安心 (2) 貿易実務は解りにくい (3) 契約読み解きの力 (4) 隠れたる技術仕様書の功罪 (5) 注文書発効後の業務切り離し (6) 調達原価の分析 (7) プロ調達マンの力 (8) 女性バイヤーの底力 (9) 第三者外部への上手な業務委託 9.海外事業推進 (1) 現地工場建設のポイント、 (2) OEMし生産委託,技術技供与
講師紹介
トーヨーカネツ、 アラムコ、GE バレオ、キッツ、等を経て、現在に至る。台湾貿易センター顧問、大田区産業振興協会顧問。 海外業務経験40年にわたる売買取引、技術両面に通じたオールラウンドプレイヤーで、海外調達、政府調達、入札制度、 技術品質能力信用調査、購買仕様書などに関する論文を多数発表。関連セミナーは数十回を超える。環境庁、NHK,、 商事法務研究会、九州電力、三菱総研、みずほ総研、ソフトバンクなど、大手中小メーカーに対する海外調達の実務指導、 受託業務請負、コンサルタント実績豊富。長年の実践経験に裏付けられた海外業務全般にわたる幅広い専門知識を保有。 技術、売買の両面に精通し、技術提携、海外現場建設、委託生産、工場建設経験も保有する、本邦の第一人者。 関連論文ア多数、、著作「すぐに役立つ海外調達の方法と解説」。