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塗装の腐食・劣化トラブル防止のための

塗装加速劣化試験方法劣化評価・寿命予測技術

~様々なトラブル事例から学ぶ塗装劣化,塗膜下腐食のメカニズムと評価手法~

【会場/WEB選択可】

WEB受講の場合のみ:ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

オープンセミナー 会場受講WEB受講

エレクトロニクス化学建設・土木機械

塗装劣化,塗膜下腐食のメカニズムに関する基礎,塗装・高分子材料の水蒸気の呼吸に関する基礎,塗装の加速劣化試験方法,塗装の劣化評価手法,塗装の寿命評価手法,塗装のトラブル事例と対策技術について,豊富な経験に基づき,事例を交えながら詳しく解説する特別セミナー!!

講師

東京電力ホールディングス株式会社 経営技術戦略研究所 技術開発部 材料・化学エリア  テクニカルマネージャー スペシャリスト(構造物の大気腐食モニタリング技術)龍岡 照久 先生

講師紹介

日時
2025/4/18(金) 10:00〜16:00
会場
受講料

(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円

※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

テキスト
製本資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

会場・WEB

受講対象

塗装による防食設計に関わる方

塗料・塗装の品質管理、品質保証を担当する方

塗装劣化や塗膜下腐食でお困りの方

塗装劣化や塗膜下腐食に関わる環境を理解したい方 など

 

 

予備知識

特に必要ありません。

化学、物理の基礎知識があれば理解が進みます。

習得知識

1)塗装劣化,塗膜下腐食のメカニズムに関する基礎事項

2)塗装・高分子材料の水蒸気の呼吸に関する基礎事項

3)塗装の加速劣化試験方法

4)塗装の劣化評価手法

5)塗装の寿命評価手法

6)塗装のトラブル事例と対策技術 など

講師の言葉

 公益社団法人腐食防食学会と一般社団法人日本防錆技術協会は、これまで3度(1974年,1997年,2015年)にわたり腐食コスト調査を実施してきた。腐食コストには修理、メンテナンス、腐食対策等の費用が含まれているが、腐食対策費は6兆円を超えるといわれ、その半分以上が防食塗装となっている。塗装寿命を理解することは非常に重要である。

 塗装は下地金属に塗料を重ね塗りして構成されている。その種類は様々であり、組み合わせにより複合材料(マルチマテリアル)となっている。つまり塗装劣化を考える上では、塗装表面、下地金属と下塗り塗料の界面の両方に着目する必要がある。塗料の高分子材料としての劣化、接着力の低下、水蒸気の呼吸、塗膜下への水分到達による下地金属の腐食(塗膜下腐食)等により塗装の機能が低下し、やがて寿命に至り再塗装となる。このように材料と環境によって生じる塗装の腐食・劣化メカニズムは複雑である。  

 さらに、塗装寿命は下地金属の塗装前の処理の品質に大きく左右される。諸説あるが塗装寿命の支配因子の5~7割程度は下地処理品質といわれている。想定よりも塗装寿命が短くなってしまう原因のひとつである。しかしながら塗装寿命に及ぼす下地処理の影響やその他の影響を定量的に評価した事例はわずかである。

 そこで、本セミナーでは、材料と環境で決まる塗装の腐食・劣化の基礎を学んでいただく。塗装の劣化する環境を理解した上で、腐食・劣化の加速劣化試験法や定性的・定量的な評価技術を学ぶことで、塗装の寿命予測精度が向上すると考える。また、塗装のトラブル事例を分かりやすく紹介し、その対策に触れていただく。塗装のトラブルでお困りの方々は勿論,塗装による防食設計に関わる方々や品質管理、品質保証を担当する方々にも参考になるエピソード、技術を発見できるかと思います。

プログラム

1. 塗装劣化メカニズム
1.1. 塗膜欠陥
1.2. 塗装前の金属の下地処理
1.3. 塗料同士の相性
1.4. 塗装の表面劣化(紫外線劣化,酸化劣化他)
1.5. 塗装の水分による劣化(加水分解,水蒸気呼吸)
1.6. 塗装の応力による劣化(残留応力,温度サイクル,クリープ)
1.7. 塗料と金属の界面における劣化(接着)
1.8. 塗膜下腐食

 

2. 塗装の加速劣化試験方法と劣化評価手法
2.1. 劣化しやすい環境の理解
2.2. 塗装の加速劣化試験装置と試験方法
2.3. 塗装の劣化評価装置と評価手法(高分子材料評価,電気化学的評価等)

 

3. 塗装の寿命予測手法
3.1. 塗装寿命の考え方
3.2. アレニウス則の考え方
3.3. 下地処理と寿命の関係
3.4. 塗装の寿命予測手法

 

4. 塗装のトラブル事例と対策
4.1. トラブル事例と対策の紹介
4.2. トラブル対策,腐食・劣化対策の着眼点

 

 

質疑・応答

略歴

  1. a) 1996年/早稲田大学大学院 理工学研究科 材料工学専攻 修士 卒業(材料プロセス工学 伊藤公久研究室 所属)
  2. b) 1996年/東京電力入社(変電所工事,保守,運転制御に従事)
  3. c) 2002年/現 経営技術戦略研究所 技術開発部 材料・化学エリア 所属
  4. d) 2004年~2006年/米国 ゼネラルエレクトリック グローバルリサーチ 駐在(スキャニングケルビンプローブを用いた大気腐食評価研究)
  5. e) 2009年~2010年/仏国 フランス電力 材料経年化研究所 派遣(ケーブル絶縁体経年劣化評価研究)
  6. g) マネージャ,テクニカルマネージャーを経て,現在,スペシャリスト「大気腐食モニタリング技術」として,大気腐食評価,塗膜下腐食評価,塗装劣化評価,塗料選定,電気・電子部品腐食評価,ポリマー複合がいし絶縁破壊評価,高分子材料劣化評価,3Dプリンタリバースエンジニアリング,洋上風力発電設備設計等の研究に従事

著作

  1. 塗装技術協会別冊号
  2. 電気・電子部品の腐食防食Q&A,腐食防食学会,共著
  3. 「わが国における腐食コスト報告書」日本防錆技術協会編,編集委員

所属学会・協会および役職・活動状況

  1. 主に腐食防食学会,電気学会,CIGRE(国際大電力システム会議),EUROCORR(欧州腐食学会),の委員会等で活動中
  2. b) 腐食防食学会の理事,Web・広報委員長,材料のパフォーマンス研究会幹事,
  3. c) 腐食防食学会の研究事業委員会・大気腐食分科会・電気電子小委員会・住宅環境の腐食分科会等の委員
  4. d) ISO/TC156(金属及び合金の腐食)プロジェクトリーダー(付着物拭取法,データサイエンスを用いた大気腐食評価手法),WG4(大気腐食)副主査,WG6(腐食試験の一般原理)副主査,SWG2(データサイエンスを用いた腐食防食技術)主査
  5. e) 九州大学講師,タイAPEC大気腐食シンポジウム招待講演
  6. e) 腐食防食学会,日本鉄鋼協会等技術セミナー講師(大気腐食,電子部品腐食,設備維持管理,高分子材料劣化 等)
  7. f) 国立研究開発法人物質・材料研究機構腐食データ審査員

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