製品・部品の破壊事故防止手法,製品寿命予測手法,疲労破壊のメカニズム,具体的な疲労強度設計手法について,事例を交えながら実践的に解説する特別セミナー!!
- 講師
ほうきたコンサルタント 代表 伯耆田 淳 先生
元 日立製作所入社, 株式会社ワールドテック 講師
- 日時
- 2025/3/25(火) 10:00〜16:30
- 会場
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
会場・WEB
※Live配信のみ(録画視聴はありません)
- 受講対象
構造体や機械部品、製品の生産に携わる設計、品質保証、生産技術のエンジニア
初級から中級のエンジニア
- 予備知識
初歩の機械工学があれば理解が進みます。
- 習得知識
1)製品、部品の破壊事故を防止するための手法
2)製品寿命予測手法(S-N線図、疲労限度線図、応力拡大係数―き裂進展速度線図)
3)疲労破壊のメカニズム
4)具体的な疲労強度設計手法 など
- 講師の言葉
製品や部品などが破壊すると死亡事故やリコールなど重大事故につながります。今までの機械部品事故の原因をみると設計ミスが34%、使用環境条件の見誤りが26%で設計起因が60%、また、破損の原因は全体の78%が疲労破壊起因です。従って、機械関連の製品や部品の疲労破壊を発生させないための設計手法と問題を発生させない手法を設計者が良く理解していれば、この中の製品や部品などが破壊する重大事故を少なく出来ると考えています。
このセミナーでは製品開発設計で講師が実践した製品の破壊を防ぐための具体的な設計手法をまず説明します。次に疲労破壊の基礎と疲労寿命予測の有効な手法を説明します。
さらに講師が実践した事例を詳細に説明し、対話式の研修で、受講生の皆さんに設計実務を行う上で市場で破壊の起こらない製品を設計するための疲労強度設計のノウハウと、具体的な疲労強度設計のやり方を身につけ、実践力を習得して頂きたいと考えています。
プログラム
1.破壊事故
1.1 空飛ぶタイヤ
1.2 ハブ破損の原因
1.3 破壊事故の原因
2.信頼性設計で重要なこと
2.1 本書の目的
2.2 なぜ製品の破壊が発生するのか
2.3 製品の破壊を防ぐには
3.信頼性設計手法
3.1 破壊形態
3.2 疲労破壊
3.3 疲労寿命予測
4.ターボチャージャの タービン翼設計
4.1 ターボチャージャとは
4.2 タービンの構造
4.3 タービン翼設計の注目点
4.4 タービン翼に加わる力
4.5 タービン翼の応力解析
4.6 タービン翼の共振
4.7 疲労限度線図
4.8 タービン翼のクリープ特性
4.9 タービン翼破面からの応力推定
5.高圧燃料供給システムの設計
5.1 高圧燃料供給システムとは
5.2 高圧燃料供給システムの低騒音設計
5.3 製品の強度設計フロー
5.4 使用環境条件の明確化
5.5 レールと高圧配管の応力の求め方
5.6 取り付け状態や振動の影響を受け
る部品の応力の求め方
5.7 高圧燃料供給システムの疲労強度評価
5.8 銅ロー付け部の疲労強度評価
5.9 不具合事例
6. おわりに
略歴
1984年3月茨城大学工学研究科(修士課程)卒業
1984年4月(株)日立製作所入社
1984年4月~1987年1月
(株)日立製作所自動車機器事業部佐和工場開発部でターボチャージャの開発を推進しました。世界耐久レースに参加したマツダとマーチのレーシングカーに搭載のターボチャージャを開発しました。
1987年2月~1988年6月
(株)日立製作所自動車機器事業部佐和工場エンジン機器設計部でGM向け熱線流量計付きスロットルボディの開発を推進し、原価を37%低減しました。
1988年9月~1993年8月
日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.に駐在、設計部として、生産立ち上げ、部品の現地調達、品質問題解決、収支改善、プロジェクトマネージメント、現地における開発、試作、市場クレーム対応、顧客との製品開発、現地サプライヤとの技術および値段の交渉を推進しました。
1993年9月~1995年8月
(株)日立製作所自動車機器事業部佐和工場エンジン機器設計部の技師としてGMとフィアットのスロットルボディの開発を推進しました。1994年の4月から9月は日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.の開発問題解決のため現地で活動を推進しました。
1995年9月~1996年6月
日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.に駐在、設計部のシニアエンジニアとして、設計と購買の強化を実施しました。また、現地サプライヤとの関係を良好なものにして、原価低減と値段低減を推進しました。
1996年7月~2001年9月
日本側で発生したターボチャージャの開発問題解決のためアメリカから日本に戻り(株)日立製作所自動車機器事業部佐和工場エンジン機器設計部主任技師(1997年から)としてスズキ、いすゞのターボチャージャの開発を推進しました。また、フィアットのターボチャージャ受注活動で、競合他社と性能競争を行い、パラメータ設計で性能が1位となりました。
2001年10月~2006年1月
(株)日立製作所とボルグワーナーターボシステムズ(株)のジョイントベンチャーである日立ワーナーターボシステムズ(株)に出向して戦略購買課長としてグローバル原価低減を推進、さらに設計部主任技師としてターボチャージャの開発設計を推進しました。2003年~2005年にはボルグワーナー社との関係修復のため、ドイツでボルグワーナー社と活動を行いました。
2006年2月~2013年6月
日立オートモーティブシステムズ(株)EMS設計部の主任技師として、燃料系システム部品の開発を推進しました。また、日本に開発拠点を置くインジェクタとポンプの開発を推進しました。
2006年6月~2013年3月
日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.に駐在、設計部のダイレクターとしてアメリカでの高圧燃料供給システムのGMとの開発とその生産立ち上げを推進しました。エンジン騒音を低減するため、世界発となるインジェクタ吊り下げ式ラバーアイソレータシステムを開発し、300億円/年の売り上げを実現しました。また、高圧ポンプは現地生産を行いグローバル収支の改善を実施しました。
2013年4月~2017年6月
日立オートモーティブシステムズ(株)EMS設計部の担当部長として、燃料系システム部品の開発と日本、北米、欧州、中国の生産拠点の収支改善プロジェクト活動を推進しました。
2017年7月~2023年3月
日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.に駐在、設計部のシニアダイレクターとしてアメリカでの設計力強化、顧客とのモータ、インバータの製品開発、サプライヤとの部品現地調達、生産立ち上げを推進しました
2023年4月~2024年4月
日立Astemo株式会社の人材統括部総務部教育課に異動し、技術研修の開発や業務委託契約のシステムを完備したり、新規研修をホンダどのと協力して立ち上げ、さらに約30の研修を実施しました。
2024年5月から現在
ほうきたコンサルタントを立ち上げ、技術と英語の支援を推進中。ワールドテック株式会社の講師、
株式会社プラーナーのシニアコンサルタントとして活躍中。
所属学会:日本機械学会に所属していましたが海外駐在のため退会