設計のナレッジ可視化の方法,具体的アプローチ,設計ナレッジを用いた設計標準化・モジュール化,ナレッジの改定・技術伝承の方法について,事例を交え詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社プリベクト 代表取締役 北山 一真 先生
IT系コンサルティング会社、製造業系コンサルティング会社ディレクターを経て
- 日時
- 2024/11/8(金) 10:00〜17:00
- 会場
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
会場・WEB
※WEB受講の場合Live配信のみ(録画視聴はありません)
- 受講対象
・開発部門・設計部門・設計管理部門の管理職から担当
・技術伝承・ナレッジ化・標準化などの改革部門の管理職から担当
・経営改革・業務改革に携わっている管理職から担当
- 予備知識
特にありません。
- 習得知識
1)設計のナレッジを可視化するアプローチを知ることができる
2)設計ナレッジを用いて、技術伝承する方法を知ることができる
3)設計ナレッジを用いた設計標準化のアプローチを理解できる
4)ナレッジベースの設計システムの考え方を理解できる
- 講師の言葉
「設計ナレッジを可視化し、属人的な設計から脱却する」 「標準化をして効率的な設計をする」 「引退間近のベテランの頭の中を見える化する」 これらは、10年以上前から掲げられていますが、多くの企業で活動が進んでいません。また、活動が立ち上がっても、忙しいを理由に活動が中断してしまいます。
その原因の多くは、ナレッジ可視化・標準化・技術伝承の目的/推進方法/啓蒙活動に問題があるからです。見える化をゴールとし、ただ、ひたすらマニュアルを作成する活動になりがちだからです。頭の中を書き出すだけだから、ちゃんと時間をとって、思い出して書いてさえくれればいい。そう思っていると失敗します。自分の考えを整理し書き出すことは簡単ではありません。
「思考を言語化する」適切なアプローチを理解することで、忙しい中でも進めることができます。また、ナレッジを「活用」し、標準化/自動化することで、効率化を実現させる手法を解説し、ナレッジの鮮度を保つための「改訂」の運用方法についても解説を行います。ナレッジの「可視化」「活用」「改訂」を体系的に学んでください。
- 受講者の声
客先図面を製作できる形状に修正する仕事が多いので今回の仕様ルールを標準化することが難しいところがおおかった。しかし、修正について今回のまとめ方をすれば標準化していくことができるのではないかと思いました。
弊社でも設計標準化は、過去から叫ばれているのですが、顧客要求に対応するため、困難とされてきていましたが、私としては、部分的な標準化や最適化は可能ではないかと考えていました。その考えの整理やアプローチの仕方が本セミナーでほとんど解説されていて、非常に参考になりました。もっと学習し理解を深めて、標準化に取り組んでいきたいと思います。ただ、標準化を実行するとなると、設計部門だけでなく他部門と協同で行う必要があるため、その一設計担当者ではハードルがあると感じました。まずは担当者レベルでもできる過去実績から整理から進めたいと考えています。
かねてから課題に感じていた、組織の開発力を向上させる方法について、解決方法の例が提示されたことで、ひとつの案を出すことができました。スーパーマンの知見を組織として引き継ぐには、設計システムに方式や値を提案させればよいというのは私にとって新たな気付きでした。 また、中級者向けの文書を「初心者にもわかるように」書くことを避けるということも学びとなりました。組織の開発力を維持するためだと思い、あえて初学者にでも分かるように報告書を作成してしまっておりましたが、これからは目的ごとに文書を分けることで、活用される成果を短期で多く形に残せるようにできると思います。 本日は誠にありがとうございました。
「上流かつ機能部品を標準化すべし」勉強になりました。ありがとうございました。
セミナーの内容は十分に良い物でしたが、自社は部品制作の製造業なので製品に対しての設計標準化は難しい様に思えたので、社内の中で応用できることに役立てれば良いかと思っております。
プログラム
1. なぜ設計標準化が上手くいかないのか
・なぜ標準化は失敗するのか
・こんな標準の決め方は失敗する
・標準を決めてもすぐに亜種が生まれてしまう
・なぜ標準図を整備しても使ってもらえないのか
2. 設計ナレッジを見える化する
・設計を知っているから見える化ができるわけではない
・ナレッジは4要素にわけて整備する
・ナレッジ整備 = 設計マニュアル整備ではない
3. ナレッジに基づき標準設計を実現する(脱。流用設計)
・属人設計から脱却するための設計標準化の方向性
・変化に対応できる設計標準の作り方
・図面の標準化と設計思想の標準化を使い分ける
・標準を使って、設計自動化につなげる
・標準化・モジュール化の違い
4. 標準化活動の立上げと推進
・標準化活動の最適なメンバー構成
・標準化活動の立ち上げ方(経営層への説明方法。効果説明)
・活動の進め方(大まかな活動ステップ)
・専任化できない中でナレッジ整備を進めるコツ
・どのから手をつけるか?優先順位の考え方
5. 顧客の要求仕様の体系化
・要求仕様を一元管理することが全ての始まり
・要求仕様の傾向管理、案件横串管理が重要
・失注分析ができる仕様管理
6. 設計ナレッジの見える化と標準化
1) 設計を構造的に整理する
・要求仕様→設計仕様→方式→寸法の構造整理
・要求仕様→レイアウトパターン→配置の構造整理
・設計諸元→設計図書の構造整理
2) 設計ナレッジを設計ルール(標準)として整備する
・性能計算・性能チェックのルール
・基本形状・方式選定のルール
・相似形(寸法など)のルール
3) 標準を決める際のポイント
・標準化の3ステップとは
・バラバラな顧客要求に対して、標準をどう決めるか
・「標準を守らせる」運用は間違っている
7. 標準やナレッジの改訂
1) 標準の改訂は、検図の運用を見直し
・自己申告制の検図からの脱却
・標準からの差異リストで標準改訂を促す
2) 標準の改訂は設計部門が実施すると失敗する
8. 標準や設計ルールを使った設計自動化・システム化
・論理構成(150%BOM)を用いた構成決定・部品選定の自動化
・設計諸元の自動選定
・CADの自動モデリング・自動作図
講師紹介
略歴
IT系コンサルティング会社、製造業系コンサルティング会社ディレクターを経て、プリベクトを設立。
競争力ある製品/もうかる製品の実現のため、設計と原価の融合をコンセプトにした企業変革に取り組む。
業務改革の企画/実行、IT導入まで一気通貫で企業変革の実現を支援。
プロフィタブルデザイン、設計高度化、設計ナレッジマネジメント、
製品開発マネジメント、原価企画、原価見積、開発購買、ライフサイクルコスティング、
意思決定管理会計、BOM、PDM、PLMなどのコンサルティングを手がける。
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