“現場に生き現場に死す” ゴム劣化トラブルの第一人者が事例を交え実践的に分かりやすく解説!
ゴムの破損・破壊と防止対策,水劣化と対策,金属化合物・オゾン劣化と対策,光・熱による劣化と対策,環境対策・リサイクル法 改正に向けた解釈について,具体例を交えてわかり易く解説する特別セミナー!!
- 講師
長岡技術科学大学 特任教授 工学博士 大武 義人 先生
工学博士
(元 化学物質評価研究機構 専務理事)
- 日時
- 2024/10/18(金) 10:00〜17:00
- 会場
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
会場受講のみ
- 受講対象
本テーマに関心がある方であればどなたでも歓迎
- 予備知識
特に必要ありません。
- 習得知識
1)各種ゴムの欠点と選択のポイント
2)ゴムの破損・破壊と対策、欠点を克服する方法
3)ゴムの各種劣化要因と対策(特に近年多発する地球温暖化に対する劣化と対策)
4)ゴムの重大接着時と対策(スペースシャトル、コロンビア、トンネル天井落下事故、タイヤバースト等)
5)地球環境悪化へのゴム材料の影響と対策
6)リサイクル法の解釈
7)ゴムの現場向き寿命予測 など
- 講師の言葉
近年のゴム製品には高性能化を付与すると同時に高度な信頼性が求められている。
しかし加硫ゴムには主鎖に二重結合が存在するが劣化を加速化するという重大な欠点を有している。そのため、他の材料に比べ劣化の防ぐ手段をより深く追求すべきではないかと思い、現場技術屋の立場、状況を勘案した解説と手法を述べる。
- 進呈
目次
第1章 事故を解析する前に集めなければならない重要情報
第2章 成形品の破損破壊の要因
第3章 成形加工時のトラブル対策 ゴムの成型加工上トラブル解決の仕方
第4章 ゴムの水劣化
第5章 光劣化
第6章 微生物劣化
第7章 近年多いオゾン劣化
第8章 リサイクル劣化
第9章 近年多い、新燃料とゴムへの影響
第10章 接着事故
第11章 材料選択の重要性(耐寒性、火災防止、金属劣化)
- 受講者の声
経験豊富な講師のお話は非常に参考になりました。
個別の質問にもお答えいただき大変参考になりました。ありがとうございました。
実践的な内容で勉強になりました。実務に活かしていこうと思います。
セミナーの内容も参考になりましたが、個別の相談にも対応いただきましてありがとうございました。
プログラム
事故に学ぶゴムの欠点と適切な 材料選択
① 事故発生と材料選択
② ポリマー選択時のポイント
③ 加硫ゴム、熱可塑性エラストマーの特徴、特に欠点
④ 分子量とポリマーの選択
⑤ 共重合比とポリマーの選択
破損・破壊と対策
① 脆性破壊
② 延性破壊
③ ソルベント破壊とその対策
④ 疲労破壊とその対策
⑤ 異物の存在と破損・破壊
⑥ ポリマー劣化が誘引する応力腐食
水劣化と対策
① 成形品中の加水分解
② 成形中のポリマーの加水分解
③ 加硫ゴムの水劣化(残留塩素)とその対策
④ ポリマーの加水分解性
⑤ 添加剤、特に酸化防止剤の消失とその対策
⑥ 塩素による酸化とオゾンによる酸化の違い
⑦ オゾン水によるゴムへの影響
⑧ フッ素ゴムの温水劣化
金属化合物が引き起こす劣化 (銅害)
① 金属種とその影響順
② レドックス反応と金属害の進行メカニズム
③ 対策
④ 着色剤(顔料)などの光増感作用
オゾン劣化と対策
① オゾン劣化とは
② 何故、今、オゾン劣化が多発しているか
③ オゾン劣化メカニズム
④ オゾン劣化の検出の仕方
⑤ オゾン劣化と疲労劣化の違い
⑥ オゾン劣化対策
光と熱の相乗効果劣化と 寿命に与える影響・対策
① 光と熱が合わさるとそうなるか
② 熱がゴムへ与える影響
③ 光と熱と水が合わさるとどうなるか
④ 具体的な対策
接着に関するトラブル対策
① 接着理論
②接着剥離の種類
③接着トラブルの種類
④剥離トラブルを回避するための要件
環境・リサイクルへの取り組み
① 2024年リサイクル法 改正に向けた解釈
②環境対策・取り組み
まとめ・質疑応答
①まとめ
②質疑・応答
(所属・お名前を伏せた質問もOK)
略歴
昭和47年 国立小山工業高等專門学校 工業化学科卒(工学博士)
昭和57年 (財)化学品検査協会〔現(一財)化学物質評価研究機構〕入会
平成26年 專務理事
平成30年 退任
平成14年~平成18年 長崎大学客員教授(工学部)平成21年~令和2年 長岡技術科学大学客員教授(工学部)
平成25年~令和2年 九州大学客員教授(未来科学創造センター)
平成30年~平成32年 九州大学客員教授(水素材料先端科学研究センター)
令和2年~ 長岡技術科学大学 特任教授 技学研究院
現在に至る
著書
「競走用自転車タイヤ理論とその取り扱い方」、日本自転車振興会(1996)
「材料トラブル調査ファイル」、日刊工業新聞社(1999)共著
「高分子材料の事故原因究明とPL法」、アグネ技術センター(1999)
「ゴム・プラスチックのトラブルと対策」、日刊工業新聞社(2005)
「製品中の異物混入と対策」、日刊工業新聞社(2010)共著
受賞
日本ゴム協会優秀論文賞(1995)(2009)(2018)
マテリアルライフ学会優秀論文賞(2006)
日本ゴム協会賞(2009)
プラスチック成形加工学会優秀論文賞(2016)
オーエンスレーガン賞」(2018)
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