分析法バリデーションの基礎,必要な統計知識,分析法バリデーションの応用について,視覚的に理解しやすい絵やグラフを用い,演習を交えながら,具体的に分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
スタット・イメージング・ラボ 代表(理学士) 福田 晃久 先生
グラクソスミスクライン㈱、ノボ ノルディスクファーマ㈱、共和薬品工業㈱品質保証推進部長を経て現職
- 日時
- 2024/9/13(金) 10:00〜16:30
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
- 受講対象
分析方バリデーション担当部門の実務担当者
管理者 分析業務に携わる実務担当者
管理者 など
- 予備知識
統計の基礎から解説しますので、統計の素養は不要です。
ただし、分析に付随する誤差(秤量誤差とか希釈誤差など)をイメージできることは必須です。
- 習得知識
1)統計の基礎(標準偏差、信頼区間、一元配置分散分析、回帰分析など)
2)分析法バリデーションをデータサイエンスの側面から理解する考え方
3)分析法バリデーションの実験を適切に進める方法
4)分析法バリデーションのデータ解析、評価方法 など
- 講師の言葉
分析法バリデーションは統計手法の理解なしに適切に計画、実施、評価ができるものではありません。しかし、その解説書となると厳密な定義説明があったり、難解な数式が並んだりと、いささか敷居が高くなっているという問題があります。ところが、極論に聞こえるかもしれませんが、分析法バリデーションのための特別な統計手法が存在しているわけではありません。ですので、ここでは統計の一般論が分析法バリデーションにどのように応用されているかをについて解説していきます。
受講に際して重要なのは、分析の現場でどのような誤差が発生しうるのかを理解していると言うことです。少なくともイメージできることは必要です。逆に、統計の前提知識は問いません。分析法バリデーションで使われるのは基本的な概念と手法だけですので、ここは基礎から丁寧に解説します。
本コースのゴールイメージは、統計に基礎を習得すること、分析法バリデーションのための正しい実験を遂行できること、自分で計算ができること、その上で理論的な合理性を説明できることです。このゴールに向かって一緒に勉強しましょう。
なお、本コースは本質的には測定の誤差論に帰着しますので、試験室で測定の管理を行っている方にも役立つ内容になっています。
- 受講者の声
基礎的な内容から始まり、説明もわかりやすかった。Excelの演習もありタメになった。
統計業務を始めたので受講しました。(統計初心者)イメージが難しかった部分(標準偏差と母集団の関係)がすんなり入って気いました。
統計解析の落とし穴等まで解説され、気を付けるポイントが分かりやすかったです。
分析法バリデーションを実施していますが、要求されている内容やデータの解釈の仕方など、わかりやすく解説いただき、今後のレポートの作成に役立てていきたいと思いました。
平均とσから母集団を頭の中で計算できるようになったのは、大きいと感じています。ありがとうございました。
プログラム
1 基礎の基礎を徹底理解する 1.1 全体像を把握するには「ヒストグラム」が一番 1.2 「標準偏差」とは、ばらつきの数値化のこと 1.3 集団の中での相対的な場所は「規準化」で表現すべし 1.4 規準化を誰にでもわかる表現に変換する方法(正規分布表) 2 信頼区間を深掘りする 2.1 意外に深い「平均値」の本当の意味合い 2.2 平均値のばらつきが「標準誤差」と呼ばれる理由 2.3 推定に保険をかける(t分布表) 2.4 95%信頼区間は「真の値を95%の確率で含む範囲」と言うけれど 2.5 モンテカルロ・シミュレーションで検証する 3 併行精度 3.1 併行精度とは「ばらつき」のことである 3.2 併行精度を求める実験の注意点 3.3 併行精度を評価する方法 3.4 標準偏差の信頼区間を記載せよと言うけれど、具体的な計算方法は? 3.5 併行精度はついでに求めた方が良い(頑健性が高くなる) 4 真度 4.1 真度とは「かたより」のことである 4.2 真度を求める実験の注意点 4.3 真度を評価する方法 4.4 真度の信頼区間とは 4.5 真度を複数の濃度で評価する (結果のまとめ方) 5 室内再現精度 5.1 室内再現精度とは「ばらつき」のことである 5.2 室内再現精度を求める実験の注意点 5.3 室内再現精度を評価する典型的な方法(一元配置分散分析) 5.4 分散分析表から併行精度を(信頼区間も!)求める 5.5 分散分析表から室内再現精度を(信頼区間も!)求める 6 直線性 6.1 相関係数では直線性はわからない 6.2 直線性の評価は回帰分析(妥当性の評価と結果の解釈) 6.3 直線性を求める実験の注意点 6.4 頭打ちが見られた場合の対応 6.5 変数変換について 6.6 検出限界(3.3σ/Sの意味合い) 7 Q&A 講師紹介
略歴
1974年 国立小山工業高等専門学校 電気工学科3年終了
1979年 上智大学理工学部 化学科卒(工業物理化学研究室)
1979年 日本グラクソ株式会社(現GSK)入社、今市工場品質管理部配属
1987年 日本科学技術連盟 品質管理ベーシックコースを主席で修了
1988年 日本規格協会 実験計画法セミナー(品質工学)を次席で修了
1991年 日本グラクソ株式会社(現GSK)開発本部 メディカルデータサイエンス部 課長
2001年 グラクソスミスクライン株式会社 製剤研究センター 課長
2003年 ノボ ノルディスクファーマ株式会社 郡山工場 品質管理部/品質保証部 部長
2013年 共和薬品工業株式会社 信頼性保証本部 本社品質保証部/三田品質保証部/品質保証推進部 部長
2019年 スタット・イメージング・ラボ 代表
書籍分担執筆
「HPLC・GC分析テクニック」技術情報協会(2020.06.30 発刊)第4節「真度」「精度」の評価のポイント
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