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粉砕機構の解明から設計・操作の最適化のための

粉砕基礎・ボールミル、ビーズミルにおける粒子径変化予測・操作条件最適化および最適設計【会場受講のみ】

オープンセミナー 会場受講

エレクトロニクスコンサルティング化学機械

粉砕機構,粉砕機の選定,操作条件の決定,砕成物の評価,ボールミル・ビーズミルの設計,スケールアップ法,粉砕に関わる最新の研究について,豊富な経験に基づき,詳しく解説する特別セミナー!!

講師
東北大学   多元物質科学研究所   教授 加納 純也 先生
日時
2024/4/11(木) 10:00〜16:00
会場

TH企画セミナールームA

会場案内
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
製本資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式
会場受講のみ


受講対象
主に粉砕機の利用(ユーザー)・開発(メーカー)および粉体に関連する操作に関わるエンジニア・技術・研究・設計・設備担当者の方々など。


予備知識
この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ありません。


習得知識
1)粉砕機構
2)粉砕機の選定
3)操作条件の決定
4)砕成物の評価
5)ボールミル・ビーズミルの設計
6)スケールアップ法
7)最新の研究など粉砕に関わる全般知識の習得


講師の言葉
 粉砕は物づくりの最初のステップであり、様々な材料の機能性を左右する重要な操作である。粉砕する物質の特性はもちろんのこと、物質の仕込み量や回転速度などの粉砕機の操作条件によって粉砕挙動は異なり、あらかじめ予測して粉砕することは極めて難しい。まずはこれだと思う粉砕機を選定し、一般的な条件で粉砕を行ってみるといった根拠もなく粉砕を行うしかない状況は今も続いている。この原因は、粉砕機構がいまだ十分に解明されていないことにある。一方で、粉砕へのニーズは未だ多くある。例えば、粉砕の効率を上げたい、より微細な粒子がほしい、粒子径分布をシャープにしたい、結晶構造は破壊しないように粉砕したい、摩耗粉の発生量を抑制したい、など。
 本講義では、粉砕の基本から、コンピュータシミュレーションを活用した粉砕機構の解明、粉砕過程における粒子径の予測、ボールミル、ビーズミルの設計と操作の最適化、摩耗粉の発生量の予測法、ボールミルのスケールアップ法などについて説明する。

プログラム

Ⅰ.粉砕および粉砕装置の基礎知識
1.粉砕とその目的
2.破壊の機構
3.粉砕装置とその分類
4.砕成物とその粒子径分布
 
Ⅱ.ボールミルの種類・特徴と選定
1.ボールミルの種類
2.ボールミル
3.ビーズミル
4.試料から見たミルの機種選定
5.粉砕の雰囲気の影響

Ⅲ.ボールミリングにおける課題
1.ボールミリングの現状
2.ボールミリングの条件設定
3.ボールミリングの課題

Ⅳ.ボールミルのシミュレーション
1.離散要素法
2.ボールミルへの離散要素法の適用
3.パラメータの設定

Ⅴ.ボールミルにおける粒子径予測
1.粒子径変化の把握
2.粉砕機構
3.粉砕を支配するパラメータの抽出
4.粒子径変化を予測する方法
5.粒子径分布の予測

Ⅵ.ビーズミルの最適化
1.ビーズミリングの現状
2.ビーズミルのシミュレーション
3.ビーズミルにおける粒子径変化の予測
4.コンピュータシミュレーションによるビーズミルの最適化
5.摩耗粉の発生量の予測と抑制

Ⅶ.ボールミルのスケールアップ

Ⅷ.先進離散要素法による粒子破壊過程のシミュレーション

Ⅸ 質疑・応答


講師紹介
略歴
昭和61年4月 同志社大学工学部化学工学科入学
平成2年3月 同志社大学工学部化学工学科卒業
平成2年4月 同志社大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程前期課程入学
平成4年3月 同志社大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程前期課程修了
平成4年4月 同志社大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程後期課程入学
平成7年5月 同志社大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程後期課程単位取得退学
平成9年2月 博士(工学)(同志社大学)
 博士論文題目「粒子法による粉体シミュレーションに関する研究」
平成7年6月-平成13年3月 東北大学素材工学研究所 助手
平成13年4月-平成17年8月 東北大学多元物質科学研究所助手に配置換え
      (素材工学研究所の廃止・統合により)
平成17年9月-平成20年3月 東北大学多元物質科学研究所講師
平成20年4月-平成24年9月 東北大学多元物質科学研究所准教授
平成24年10月-       東北大学多元物質科学研究所教授
所属学会・協会 
粉体工学会、化学工学会、資源・素材学会 他