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研究・開発に活かすための

シランカップリング処理上手使いこなすための具体的ポイント ~反応メカニズム、処理層・界面状態の分析ならびに処理効果の評価を含めて~【WEB受講(Zoomセミナー)

オープンセミナー WEB受講

エレクトロニクス化学機械食品・化粧品

加水分解,縮合反応コントロールの考え方,表面・界面の分の使い方,表面・界面設計の考え方について,豊富な経験に基づき,事例を交えて詳しく解説する特別セミナー!!

講師
大阪工業大学 工学部応用化学科 特任教授 学術博士 中村 吉伸 先生
日時
2024/3/1(金) 10:00〜16:00
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
PDF資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
 

受講対象
シランカップリング剤を使って困られている方、これから使おうと考えられている方

予備知識
特に必要ありません

習得知識
1)加水分解,縮合反応コントロールの考え方
2)表面や界面の分析手法の使い方
3)表面・界面設計の考え方 など


講師の言葉
 シランカップリング剤の効果を最大限に高めるためには界面や表面での化学反応、界面で形成されるシランカップリング剤の分子構造を知って使うことが何より重要である。
 表面や界面のシランカップリング剤の分析技術の現状、およびそこから見えた表面や界面の真の姿を解説する。高性能化のために表面や界面をいかにコントロールすべきか。シランカップリング剤の過去の常識は今や非常識に。
 これらの理解のために、まずシランカップリング剤の基礎から説明する。シランカップリング剤は工業製品の性能向上に大きく寄与する場合が多い。しかし、界面や表面の「why」を解明しないと、次の製品開発の「How」が生まれない。今回、「why」の追求に必要な知見を整理して提供することを目的とした。例えば、シランカップリング剤の作用メカニズムは多くの解説に加水分解反応➝縮合反応と書かれているが、詳細な反応機構は意外と知られていない。これを知ることで、目的のための最適の分子や使用法が分かる。

プログラム

1.シランカップリング剤との出会い
 1-1.半導体封止材料でのシランカップリング剤
 1-2.界面とバルクの効果

2.シランカップリング剤の反応
 2-1.加水分解反応
 2-2.縮合反応のコントロールが最重要
 2-3.SAM形成を精密にコントロールする
 2-4.pHや分子構造の影響,AFMの活用
 2-5.無機表面との反応と表面性質の影響
    有機官能基が吸着する場合もある
 2-6.理想的な表面処理層を形成させるためには?
 2-7.加水分解なしでも反応するのか?

3.シランカップリング剤による処理層と界面をいかに知るか?
 3-1.さまざまなキャラクタリゼーション手法
 3-2.ヘアー構造,ネットワーク構造をつくる
 3-3.パルスNMRによる処理層のキャラクタリゼーション
 3-4.TGカーブから処理層の構造を知る
 3-5.界面相の厚さを知る

4.シランカップリング剤と複合材料
 4-1.界面はいかに強化されるか?
 4-2.SP値で考える界面
 4-3.パルスNMRによる界面のキャラクタリゼーション
 4-4.前処理法とインテグラルブレンド法の効果比較
 4-5.本当はすごいインテグラルブレンド法

5.最新のトピックス
 5-1.無機表面と反応せずとも縮合反応を利用すれば
 5-2.オリゴマーや長鎖型の活用
 5-3.古代エジプト遺跡修復でもシランカップリング剤
 5-4.多機能や低アルコキシシランカップリング剤
 5-5.これからは第一原理計算

6. まとめ

 質疑・応答


講師紹介
略歴
1980年 神戸大学大学院工学研究科修士課程修了.
1983年 神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了.学術博士.
1980年より1997年まで 日東電工株式会社勤務.
1997年 大阪工業大学助教授.
2002年より教授.
2019年 退職,特任教授.
著書
シランカップリング剤の最新技術動向 中村𠮷伸監修((株)シーエムシー出版 2020年)
シランカップリング剤の使い方と応用事例(サイエンス&テクノロジー株式会社 2020年)
所属学会
日本接着学会,日本ゴム協会
学会役職
日本接着学会 理事 
学会誌編集委員長、関西支部長等を務めた