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インクジェット技術を効果的に扱うための

インクジェット技術基礎から応用
~インクジェット技術の応用展開のための課題と対応~
【WEB受講(Zoomセミナー)

オープンセミナー WEB受講

エレクトロニクス化学医薬機械食品・化粧品

インクジェット技術全般,インクジェット技術を用いた各種応用のための基礎,インクジェットおよび応用市場概要について,豊富な経験に基づき,事例をまじえ,分かりやすく解説する特別セミナー!!

講師
inkcube.org  代表 藤井  雅彦   先生
元 富士ゼロックス
日時
2023/12/6(水) 10:00〜16:00
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円    
テキスト
PDF資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーはZoomシステム利用によるオンライン配信となります。

テキスト
PDF資料(受講料に含む)

受講対象
基礎講座であり,受講者の業種,部署,レベルは問いません.


予備知識
特に必要ありません。
インクジェット技術への関心、興味があれば良い。


習得知識
1)インクジェット技術全般
2)インクジェット技術を用いた各種応用のための基礎知識
3)インクジェット,および応用市場概要 など


講師の言葉
 インクジェット技術は、これまでいわゆるプリンタメーカーを中心に研究・開発が進められ、主にコンシューマ、オフィスプリンタに適用されてきました。しかしこれら市場、および性能がマチュアになった一方、インクジェット技術の特徴を活かして様々な市場への応用展開が進んでいます。
 このような状況のもと、本セミナーではこれからインクジェット技術に従事する方、インクジェットに携わっているが系統的に基礎から学びたい方のために、インクジェット技術の基礎から応用まで幅広く、わかりやすく解説します。またインクジェット技術(システム)の適用を考えている方のために、適用時の課題や対応策の一例を紹介します。
 最初にインク吐出方式に基づく方式の分類と、それぞれの特徴、得意な応用分野を説明します。次にインクジェットを用いたシステムの概要、各種システムに必須であるメンテナンスやインク供給などのシステム技術を説明します。さらにインクジェットにおける重要な要素技術であるプリントヘッド技術、インク・メディア技術,およびドット配置や欠陥補正などの画像形成技術についてそれぞれ説明します。その後、インクジェットの今後の展望について、特に技術的課題とそのアプローチについて説明します。また、広がりを見せるインクジェット技術の応用における課題と対応策についてもお話しします。

プログラム

第1章 インクジェット方式の分類と特徴
 1.1. インクジェットの定義と特徴,電子写真技術との比較
 1.2. インクジェット方式の分類と各方式の特徴
 1.3. オンデマンド型と連続噴射型
 1.4. 連続噴射型(荷電偏向制御型)
 1.5. 新しい連続噴射型(Stream,UltraStream)
 1.6. サーマルインクジェット方式(バブルジェット)
 1.7. ピエゾインクジェット方式
 1.8. サーマルインクジェットとピエゾインクジェットの比較
 1.9. その他オンデマンド型

第2章 インクジェットシステム技術
 2.1. インクジェットシステム基本構成
 2.2. シリアルプリンタのキャリッジ走査
 2.3. シリアルプリンタの用紙搬送パス
 2.4. インク供給方式と背圧制御
 2.5. メンテナンス基本動作と実施タイミング
 2.6. 吐出異常検出手段
 2.7. インク循環と脱気システム
 2.8. 気流の影響とミスト対応
 2.9. シリアルプリンタとラインプリンタ
 2.10. 直接プリントと転写プリント
 2.11. 乾燥技術

第3章 プリントヘッド技術
 3.1. サーマルインクジェット
  3.1.1. 吐出原理
  3.1.2. 駆動方法(駆動波形)
  3.1.3. プリントヘッドの基本構成
 3.2. ピエゾインクジェット
  3.2.1. ピエゾ変形モードと基本動作原理
  3.2.2. 駆動方法(駆動波形)
  3.2.3. プリントヘッドの基本構成
  3.2.4. 圧電効果による吐出異常の検出 
  3.2.5. 薄膜ピエゾとMEMS
 3.3. 吐出特性の変動要因と対応
 3.4. メニスカス振動と吐出特性 
 3.5. 吐出インク範囲と課題

第4章 インク・メディア技術
 4.1. 水性インクの基本組成
 4.2. インクに求められる特性と物性
 4.3. インクの分類
  4.3.1. 溶媒による分類と特徴
  4.3.2. 浸透性による分類と特徴,反応を利用した画質と乾燥性の両立
  4.3.3. 色材による分類と特徴
 4.4. UV硬化型インク,ソルベントインク
 4.5. 水性熱硬化性インク(ラテックスインク)
 4.6. 白インク,メタリックインク,MICR
 4.7. メディアの分類
 4.8. カールとコックリング,紙の目
 4.9. 脱墨

第5章 画像形成技術
 5.1. 画質上の問題と改善技術
 5.2. 画像処理プロセス
 5.3. 色変換(DLUT)
 5.4. ハーフトーン処理(2値化)
 5.5. マルチパスプリント(分割プリント)
 5.6. ワンパスにおける吐出異常の補正(TIJ,PIJ)
 5.7. その他画像形成技術例
 5.8. プリンタドライバと画像処理

第6章 インクジェット技術,今後の展望
 6.1. 機能集中型進化
  6.1.1. 高画質化
  6.1.2. 高速化とSpeed Factor
 6.2. 基本性能軸による市場分類
 6.3. 商業印刷市場への展開と課題
  6.3.1. 機能分担型進化による市場進出
 6.4. インクジェットの応用市場
  6.4.1. 高画質/小型化による応用
  6.4.2. 広幅対応による応用
  6.4.3. ダイレクトプリントによる応用
  6.4.4. 高速性を用いた応用
  6.4.5. その他応用
 6.5. デジタルファブリケーション
  6.5.1. インクジェット法とフォトリソとの比較
  6.5.2. 各種応用事例

第7章 各種産業応用における課題と対応
 7.1. 基本特性の評価方法
  7.1.1. インク滴吐出観察
  7.1.2. インク滴体積(重量)測定
  7.1.3. インク滴飛翔速度測定
 7.2. 画質欠陥の要因(白スジ,色ずれ)
 7.3. 産業市場からの要求と対応
 7.4. 液体範囲の拡大
  7.4.1. 高粘度液体吐出と小滴化
  7.4.2. 強酸,強アルカリ液体への対応
 7.5. 非浸透基板上のパターン形成
 7.6. 大滴対応

質疑・応答


講師紹介
略歴
1985年,富士ゼロックス(現富士フイルムビジネスイノベーション)入社後,各種インクジェット技術の研究に従事.
2004年より現在までインクジェット技術応用,および3Dプリンタ,3Dデータハンドリングに関する研究に従事.
2015年,IS&T Conference on Digital Fabrication & Digital Printing 2015 / NIP31, General Chair
2016年,慶應義塾大学と共同で新しい3Dデータフォーマット「FAV」を発表.2019年にJISに制定.
2018年,インクジェット技術適用に取り組む組織へのインキュベーションを行うinkcube.org設立.
2019年,Johann Gutenberg賞を受賞,2021年,2023年日本画像学会会長特賞受賞.
学会等
日本画像学会副会長,フェロー
インクジェット技術部会主査,技術委員会副委員長
4DFF研究会運営委員長 他
書籍
「インクジェット」
「改定インクジェット」
「インクジェット技術入門」
「画像処理」他

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