ボタニカル化粧品の開発ノウハウ,化粧品の使用感・化粧効果の機器測定,肌の保湿効果評価法・保湿機能改良法,新規化粧品・複合粉体の開発方法,紫外線・赤外線の防御方法,マイクロプラスチック代替化粧料開発について,豊富な経験に基づき事例を交えながら分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
近畿大学 生物理工学部 教授 農学博士 鈴木 高広 先生 日本ロレアル㈱ ファンデーション開発室長を経て現在に至る
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※別途テキストの送付先1件につき、配送料 1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみへ変更となりました ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 テキスト 製本資料(受講料に含む) ※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。 受講対象 化粧品メーカー、OEM、原料メーカー印刷、医薬品、粉体加工、健康食品 予備知識 化粧品、粉体加工技術、保湿技術 があれば理解が進みます。 習得知識 1)ボタニカル化粧品の開発方法 2)化粧品の使用感と化粧効果の機器測定 3)肌の保湿効果の評価法と保湿機能の改良法 4)新規化粧品・複合粉体の開発方法 5)紫外線、近赤外線の防御方法 6)マイクロプラスチック代替化粧料開発 講師の言葉 化粧品業界にも甚大な被害をもたらしたコロナウイルス感染拡大がようやく落ち着きつつあり、人々の外出や活動も本格的に再開し、インバウンド市場も回復しています。化粧品市場の動向を分析すると、いろいろな化粧品の嗜好性やトレンドにも変化が生まれていることが分かります。 この3年間に化粧品の技術や製品トレンドも大きく変化しました。持続的発展のために地球環境保全の考え方が化粧品業界に浸透し、脱プラスチック製品化へと急速に進み始めています。ボタニカル化粧品という新たな概念も確立されつつあり、製品開発や処方設計を支えるボタニカル技術も注目を集めています。 人工知能(AI)が社会や暮らしに確実に浸透していることが実感できるようになってきました。化粧品業界も、AIをどのように利用し、人々の美肌と心の健康に貢献してゆけるのか、試行錯誤しているところです。コロナ禍やAIの未知の脅威に対する不安感は、「安心・安全」な製品開発がますます主流になることを教示しています。劇的に変化する新時代の人々の暮らしや生活に安心・安全を届ける化粧品開発のヒントになるセミナーを提供したいと思います。
プログラム
1. ポストコロナ新時代の化粧品市場動向と技術開発の視点 (1) 化粧品市場における消費動向の変化 (2) 日本人の肌の美白化とメイクアップ化粧品のトレンドの変化 (3) メイクアップ化粧品の粉体技術;体質顔料・着色顔料・光学的微粒子・結合油剤 (4) AI化粧品開発に不可欠な機器分析データと処方設計方法 2. 粉体化粧品の使用感の官能評価と機器分析の基礎 (1) 素肌のような透明感を演出する粉体技術 (2) アスペクト比と粉体形状係数 (3) 雲母,タルク,セリサイト,合成マイカの物性と用途の違い (4) フワッと軽くのびる粉体の心地よさと嵩密度と動摩擦係数 (5) 均一にのびてピタッとつく付着力と分散性と結合油剤の影響 (6) 隠す効果とぼかす効果の光学的機能の差異と粉体形状と屈折率の関係 (7) 化粧くずれを防ぐ持続性の官能指標と粉体の物性機能 (8) ファンデーションの皮脂濡れによる外観の変化と撥水撥油効果をもたらす表面処理 (9) 製品開発に用いる機器分析の常用項目 3. 肌の光老化防御と紫外線・近赤外線の遮蔽技術の設計方法 (1) 紫外線・ブルーライト・近赤外線による肌の光老化と防御剤の特徴 (2) SPFとPA (3) 紫外線・近赤外線遮蔽複合粉体の設計と使用感の改良 (4) 湿式充填プレス法と乾式粉砕プレス法の特徴 (5) 湿式スラリー複合化と撹拌乾燥・溶媒回収工程の1ステップ連続処理プロセス (6) 処方を変えずに紫外線・近赤外線防御効果を高め,使用感を改善する粉体加工プロセス技術の要点 (7) 日射防御効果を評価する植物栽培実験法 4.赤外線サーモグラフィと切り餅と植物栽培法を用いた保湿機能と持続性の改良方法 (1) 肌の保湿機能と老化メカニズム (2) 保湿剤による水分蒸散加速メカニズムの検証 (3) 肌の保湿効果測定の問題点;肌水分率計,経皮水分蒸散量計,ラマン分光計 (4) 切餅を用いた化粧品の保湿効果試験法による保湿機能の改良法 (5) 赤外線サーモグラフィ解析と切り餅試験法による保湿メカニズムの解析と評価 (6) マイクロプラスチックビーズ代替多孔質セルロースビーズの新機能開発 (7) ボタニカル化粧品の処方設計と植物栽培試験法 質疑・応答 講師紹介 略歴 1988年名古屋大学農学博士,マサチューセッツ工科大学,通産省工業技術院,英国王立医学大学院留学,東京理科大学,トピー工業㈱マイカ部,日本ロレアル㈱・ファンデーション開発室長を経て,2010年より現職 所属学会 日本化粧品技術者会 日本香粧品学会 日本粉体工学会 他