食品の賞味期限設定の進め方,官能評価の専門知識,加速試験データの解析記述統計法,アレニウス式の使い方について,演習を交え分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
跡部技術士事務所(食品開発コンサルタント) 代表 跡部 昌彦 先生 公益社団法人 日本技術士会 登録グループ 食品技術士センター 副会長 一般社団法人 おいしさの科学研究所 特別顧問 大同大学 工学部 建築学科 かおりデザイン専攻 客員教授
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信へ変更となりました。 テキスト 製本資料(受講料に含む) ※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。 受講対象 各企業の研究者・技術者、品質管理担当者、商品開発・企画担当者 ・食品の賞味期限設定の基本を学びたい方、さらに理解を深めたい方 ・加速試験の進め方、そのデータ解析の方法を習得したい方 予備知識 特にはありません。 ExcelがインストールされているPCを使って、加速試験データ解析の方法を実習します。 習得知識 1)食品の賞味期限設定の進め方 2)それに必要な官能評価の専門知識 3)記述統計法 4)加速試験データの解析(アレニウス式の使い方) 講師の言葉 食品の賞味期限設定の進め方について、清涼飲料水の事例を使ってお話します。特に「官能評価」と「加速試験法(アレニウス式)」の2つは詳しくお話します。 まずは、官能評価です。期限設定のための代表的な検査に理化学検査、微生物検査、官能検査(官能検査)があります。このうち、曖昧で、ほんとうに正しいデータが得られるのかと思われているのが官能評価だと思います。官能評価は、特段の勉強をしなくとも、誰でも簡単にできると思われがちですが、信頼性あるデータを出すためには、それなりの知識が必要ですので、詳しくお話します。 続いて加速試験法です。高温条件での保存試験データから、常温など任意の温度での賞味期限を求める方法として、アレニウス式を使った解析方法をExcelで実習します。それに必要な記述統計の基礎についても、Excelで関数の使い方などを実習します。 受講者の声 ・前半でガイドラインについて触れて下さったため、現在弊社で行っている賞味期限設定方法の理解促進に繋がりました。 また、アレニウス式を用いて賞味期限を求める方法は存じ上げなかったため、これを機に使えるようになっていきたいです。 ・エクセルの操作方法や、ご自身の経験則など大変参考になりました。ありがとうございました。 ・期限設定のための知見収集が主な目的でしたので、この点では、官能評価の方法や加速試験の考え方など知ることができ、 よかったと思います。将来的に取り組むべき点が明確になった気がします。 ・賞味期限の安全性に対する考え方等、定義が曖昧な点に関していかに対応すべきか、理解することができました。演習があることで、苦手意識のあったアレニウス式を理解できました。
プログラム
1.賞味期限設定の基本 ①食品の期限表示(消費期限、賞味期限)の概要 ②食品期限表示の設定のためのガイドラインの概要 ③清涼飲料水の期限表示に関するガイドラインの概要 ④一般的な期限設定の方法 ⑤賞味期限設定での加速試験の考え方 ⑥賞味期限設定事例 2.官能評価の基本 ①官能評価 ②分析型官能評価と嗜好型官能評価 ③分析型官能評価の進め方 ④分析型官能評価の目的 ⑤分析型官能評価パネル ⑥分析型官能評価の流れ ⑦官能評価に及ぼす心理理的影響 ⑧試料の提示技法 ⑨官能評価室 ⑩分析型官能評価の手法 3.清涼飲料水での賞味期限設定の事例 ①清涼飲料水の定義と分類 ②試験データの評価方法の実際 香り・味の評価 外観の評価 栄養成分含量の評価 理化学検査(機器分析) 容器からの検査 微生物検査 ③賞味期限の判定方法 ④試験データからの賞味期限の判定方法の実際 4.アレニウス式を用いた賞味期限設定の事例 ①アレニウス式を用いた賞味期限設定の事例紹介 ②官能評価と機器分析データの相関解析の事例紹介 5.【一部実習】 データ解析 ①Excelの「分析ツール」の設定方法 ②統計解析ソフト ③統計解析の基礎 ④散布図・相関分析 ⑤単回帰分析 ⑥重回帰分析 ⑦推測統計 6.【実習】アレニウス式の使い方 ①実習 質疑・応答
講師紹介
略歴
1959年 ポッカレモン(株)に入社 (その後、(株)ポッカコーポレーションと社名変更)
以降、清涼飲料水や粉末・乾燥食品、レトルト食品、健康食品などの商品開発、食品素材開発、食品加工技術、食品機能研究、おいしさ評価のほか、研究開発マネジメント業務を担当
2009年 味の科学研究所 所長
2013年 会社統合で、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)となり、引き続き、味の科学研究所 所長
2015年 研究開発本部 シニアマネージャー
2016年 定年退職、引き続き嘱託社員(技術顧問)として勤務
2017年 跡部技術士事務所(食品開発コンサルタント)を開業
2018年 ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)を雇用期間満了で退職
所属学会・協会
公益社団法人日本技術士会
公益社団法人日本食品科学工学会
一般社団法人日本官能評価学会