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延伸プロセスにおける分子配向・結晶化を制御するためための

高分子延伸過程における分子配向形成メカニズムとその制御技術
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エレクトロニクス化学機械

高分子の延伸プロセスの基礎,分子配向形成のメカニズム・理論的な解析方法,繊維の延伸による高強度化の考え方,延伸条件・分子配向の関係,配向誘起結晶化の発生・成形性への影響などについて,小型試験機での実験結果を元に詳しく解説する特別セミナー!!

講師
東京工業大学 物質理工学院 材料系 助教 宝田 亘 先生
元 東レ株式会社 繊維研究所/複合材料研究所
日時
会場

※本セミナーは、WEB受講のみとなります。

会場案内
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト

受講概要

受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります。

テキスト
PDF資料(受講料に含む)

受講対象
フィルムや繊維の製造業で研究開発、商品設計、プロセス管理、品質保証に関わる人
フィルムや繊維用の樹脂を開発する業務に携わる人
フィルムや繊維を使用して商品を開発している人で、フィルムや繊維の構造と物性についてより理解したいと考えている人


予備知識
特に必要ありません。


習得知識
1)高分子の延伸プロセスに関する基礎理論
2)繊維の延伸による高強度化の考え方
3)延伸した高分子の構造とその測定方法 など


講師の言葉
 高分子を用いたフィルムや繊維の製造工程には、押し出したフィルムや繊維を引き伸ばす“延伸”と呼ばれる工程が含まれる。この延伸工程では、フィルムや繊維を引き延ばすことで、ライン速度が向上し、生産効率を向上することができる事から、製造コストを左右する重要なプロセスである。
 さらに、延伸プロセス中ではフィルムや繊維の引き伸ばしと同時に分子配向が形成され、結晶性の高分子では分子配向に誘起されて結晶化が発生する。この分子配向は製品の力学物性に大きな影響を与え、結晶化は製品の熱物性に大きな影響を与えることから、延伸プロセスにおける分子配向や結晶化を制御することは製品の物性を管理する上で非常に重要である。
 本セミナーでは、高分子の延伸プロセスにおける分子配向形成のメカニズムやその理論的な解析方法、延伸条件と分子配向の関係、配向誘起結晶化の発生と成形性への影響について、小型試験機での実験結果を元に解説する。さらに、配向した高分子の構造解析の手法についても解説を行う。

プログラム

1.高分子フィルムの延伸工程
  1-1.延伸装置と延伸条件
  1-2.延伸工程で加わる力と変形
  1-3.延伸工程で加わる熱
  1-4.延伸工程における構造変化
    1-4-1.分子配向
    1-4-2.結晶化

2.延伸過程における分子配向形成
  2-1.延伸過程における分子配向の形成と配向緩和
  2-2.分子配向形成への延伸温度の影響
  2-3.分子配向形成への延伸速度の影響
  2-4.分子配向のモデル化
    2-4-1.応力光学則と修正応力光学則
    2-4-2.Multi-Mode Maxwell Model
  2-5.多段延伸過程における分子配向形成
  2-6.特殊な応答を示すポリマー

3.延伸過程における結晶化
  3-1. PETフィルムの延伸過程における結晶化
    3-1-1. 一軸延伸過程
    3-2-2. 二軸延伸過程
    3-2-3. PETフィルムにおける分子配向と結晶化速度の関係
  3-2. PENフィルムの延伸過程における結晶化
    3-1-1. 一軸延伸過程
    3-2-2. 二軸延伸過程
  3-3. PLAフィルムの延伸過程における結晶化と延伸性
    3-3-1. PLAフィルムの延伸過程における結晶化
    3-3-2. PLAフィルムの多段延伸過程における結晶化と延伸性への影響

4.繊維の延伸工程
  4-1 繊維の製造工程における配向形成
    4-1-1 紡糸工程と延伸工程
    4-1-2 紡糸工程における配向形成
       a. 高速溶融紡糸における配向形成
       b. 高速溶融紡糸における配向結晶化
       c. 高速溶融紡糸過程の数値解析
    4-1-3 延伸工程における配向形成
       a. 多段延伸による配向形成
       b. 延伸による物性の向上
    4-1-4 特殊な高分子における配向形成
       a. 超高分子量ポリエチレンのゲル延伸
       b. PHBHにおける微結晶延伸
       c. 液晶繊維の熱処理に伴う配向形成
  4-2 繊維の延伸による高強度化
    4-2-1 繊維の延伸性と延伸糸物性
    4-2-2 溶融構造制御による延伸性の向上
    4-2-3 溶融構造制御における繊維構造解析

5.配向高分子の構造とその測定方法
  5-1.高分子繊維・フィルムにおける分子配向
    5-1-1.繊維・フィルムにおける配向形態と配向度
    5-1-2.繊維・フィルムにおける分子配向の測定方法
       a. アッベ屈折率計
       b. 偏光顕微鏡
       c. 光変調法
       d. エリプソメトリー
       e. その他の手法
  5-2. 高分子繊維・フィルムにおける結晶配向
    5-2-1.フィルムの結晶配向の特徴
    5-2-2.WAXD測定による結晶配向度の測定
       a. 平板状センサーを用いた配向度測定法
       b. 極点図測定による配向度測定法
質疑・応答



講師紹介
略歴
2000       東京工業大学大学院 有機材料工学科 博士課程修了(博士・工学)

2000-2001  金沢工業大学 高度材料科学研究開発センター 博士研究員

2001-2007  東レ株式会社 繊維研究所/複合材料研究所

2007-現在  東京工業大学 有機高分子物質専攻/物質理工学院 材料系 助教

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