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金属材料の耐久性をあげるための

ダイヤモンドライクカーボン被覆とその複合処理による金属材料耐久性向上 ~耐摩耗性の飛躍的な改善を目指して~
【WEB受講(Zoomセミナー)

WEB受講

機械

DLC被覆技術・DLC層の各種特性に関する基礎,DLC被覆・その複合処理の効果,金属材料の摩擦摩耗特性,フレッティング疲労を含む疲労特性の基礎について,事例を交え入門者にも分かりやすく解説する特別セミナー!!

講師
国立大学法人京都工芸繊維大学 教授 森田 辰郎 先生
博士(工学),チャータードエンジニア,フェロー(IMechE)
日時
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料
(消費税率10%込)1名:38,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:33,000円
テキスト

受講概要

受講形式
WEB受講のみ
 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。

テキスト
PDF資料(受講料に含む)

受講対象
主として各種機械系企業の開発・設計および品質保証を担う技術者など
レベルは初心者向けとします。


予備知識
特に必要ありません。
材料学や材料強度学に関する基礎的知識があれば理解が容易となりますが、基礎知識がなくとも理解できるように配慮します。


習得知識
1)DLC被覆技術およびDLC層の各種特性に関する基礎知識
2)DLC被覆およびその複合処理の効果
3)金属材料の摩擦摩耗特性
4)フレッティング疲労を含む疲労特性の基礎知識 など


講師の言葉
 ダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)は、ダイヤモンドやグラファイト(黒鉛)と異なり、特定の結晶構造を持たない硬質炭素系アモルファス(非晶質)です。現在の技術を用いれば、DLC層を比較的容易に金属表面へ被覆可能であり、それにより摩擦係数の飛躍的な低減や耐摩耗性の大幅な改善が達成できます。同時に、長期耐久性という点で重要な疲労強度、特にフレッティング疲労強度の改善も可能です。
 しかし、DLC層は非常に薄いため、その機能性や耐久性はDLC層そのものの特性だけでなく、母材部の性質に大きな影響を受けます。このセミナーでは、DLC層の被覆技術やその特性について説明した後、複合処理の効果について平易に説明します。

プログラム

1.DLC被覆技術およびDLC層の基本特性
1.1 DLC被覆技術
 a) 高周波放電プラズマCVD法,b) イオン化蒸着法,
 c) UBMS(アンバランスド・マグネトロン・スパッタリング)法
 1.2 DLC層の基本特性
 a) DLCの構造,b) 水素と構造との関係,c) 水素と基本特性との関係
 1.3 DLC被覆の用途例
 a) 金型・工具・機械部品,b) ペットボトル,c) 生体医療機器,d) 意匠,
 e) その他(マイクロマシン,セクショニング)

2.DLC被覆と関連する力学的特性
 2.1 摩擦摩耗特性
 a) 摩擦係数の支配要因,b) 摩擦摩耗特性改善のための構造
 2.2 疲労強度 
 a) 疲労現象,b) 停留き裂と疲労強度との関係
 2.3 フレッティング疲労 
 a) フレッティング疲労の基礎,b) フレッティング疲労強度の改善方法

3.DLC被覆および複合処理の効果
 3.1 単層および積層DLCの効果
 a) 各DLC層の性状,b) 摩擦摩耗特性,c) 機械的性質,d) 疲労特性
 3.2 下地処理の効果1-ステンレス鋼
 a) DLC層および硬化層の性状,b) 摩擦摩耗特性,c) 機械的性質,
 d) 硬化層硬さと摩擦摩耗特性の関係,e) 疲労特性
 3.3 Me-DLCの効果
 a) 各DLC層の性状,b) 室温での摩擦摩耗特性,c) 高温での摩擦摩耗特性,d) 機械的性質・疲労特性
 3.4 下地処理の効果2-機械構造用合金鋼
 a) DLC層および硬化層の性状,g) 摩擦摩耗特性,c) 機械的性質,d) 疲労特性
 3.5 フレッティング疲労強度の改善
 a) フレッティング疲労試験方法, b) DLC層および表面層の性状,c) 摩擦摩耗特性,
 d) 機械的性質,e) フレッティング疲労特性

質疑・応答


講師紹介
略歴
1987年3月 慶應義塾大学 理工学部機械工学科卒業
1989年3月 慶應義塾大学 大学院理工学研究科前期博士課程(修士課程)機械工学専攻修了
1989年4月 慶應義塾大学 大学院理工学研究科後期博士課程(博士課程)機械工学専攻入学
1991年4月 京都工芸繊維大学 助手
1994年3月 慶應義塾大学 博士(工学)
1998年5月 米国ノースウエスタン大学 材料科学工学部 客員研究員
2000年1月 京都工芸繊維大学 准教授
2017年1月 京都工芸繊維大学 教授
2021年4月 京都工芸繊維大学 設計工学域長
所属学会・協会
Institute of Mechanical Engineers,日本材料学会,日本金属学会,軽金属学会,チタン協会など
役職
日本材料学会 理事,日本材料学会 疲労部門委員会 幹事,
International Conference on Advanced Technology in Experimental Mechanics, Executive Committee Memberなど
受賞
日本チタン協会技術賞,日本材料学会学術奨励賞など