防振ゴム寿命予測,マイナー則・S-N線図・ばらつきの捉え方,熱劣化,アレニウスプロットについて,豊富な経験に基づき,事例を交えわかりやすく解説する特別セミナー!
- 講師
相原 敏彦 先生 日科技連 中級信頼性技術者 認定 元日産自動車株式会社 製品設計技術革新部
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 防振ゴムのシステム適用や部品開発 新規開発や故障対応 予備知識 特に必要ありません。 習得知識 1)防振ゴム寿命予測の概念 2)マイナー則、S-N線図、ばらつきの捉え方 3)熱劣化、アレニウスプロット など 講師の言葉 防振ゴムの耐久信頼性開発は、自動車メーカーが条件提示を行い、部品サプライアーが設計試験を行う形態が多いと思います。しかし、寿命推定に必要なゴムの特性について、自動車メーカーのエンジニアは必ずしも詳しくは無く、サプライアーにとって秘匿の範疇に入ることが多いのが実情です。また、部品の使用環境も自動車メーカーからサプライアーへ伝わりにくいと認識しています。この二つの情報を融合して始めて適切な耐久試験条件の設定が出きると考え、小職はその実現にチャレンジし、その結果ひとつの試験条件設定技術を提案できました。 今回は、耐久寿命予測の基礎と寿命予測に必要なパラメータの設定について解説致します。その上で耐久試験目標設定のポイントをご理解して頂きたいと思います。
プログラム
Ⅰ.信頼性の考え方 1.信頼性の定義 2.市場と部品開発の関係 Ⅱ.防振ゴムの機能と特徴 1.防振ゴムの機能と劣化 2.一般的なゴムの特徴 3.主なゴムの種類と用途 4.自動車シャシーでの材料選定 Ⅲ.寿命予測の考え方 1.マイナー則の適用と等価頻度の算出 2.寿命推定の方法 3.市場負荷の捉え方 4.自動車シャシーの環境条件 Ⅳ.防振ゴムにおける疲労寿命予測の問題点 1.寿命予測の問題点 2.疲労強度の特徴 Ⅴ.S-N線図の傾き 1.S-N線図の傾き 2.S-N線図の取り扱い方 3.金属疲労のS-N線図の傾き(溶接継手) 4.防振ゴムのS-N線図の傾き 5.S-N線図における平均歪の影響 Ⅵ.市場入力の特徴 1.2次元レインフロー 2.変動入力と平均入力 Ⅶ.部品の耐久性ばらつきの相場 1.部品の耐久性ばらつき要因 2.静的ばね定数ばらつきの分布と耐久性ばらつきの分布 3.異物による耐久性の変化 Ⅷ.熱劣化の考え方 1.熱劣化を表す材料特性 2.高分子材料の劣化反応式 3.T-t線図の作成方法 4.疲労試験における熱負荷の加え方 5.熱へたりの考え方 6.疲労試験における自己発熱 質疑・応答 講師紹介
略歴 1980年3月 慶応義塾大学 工学部 機械工学科 卒業 1980年4月 日産自動車株式会社入社 シャシー設計部、シャシー実験部、製品設計技術革新部に所属し2022年5月退社 論文(共著) 『自動車技術53(2) 1999』「アクティブエンジンマウントの開発」 『日産技報 44 1999』「アクティブエンジンマウント[ACM]を用いたディーゼルエンジン搭載車の静粛性向上」 『SAE 2011-01-0563』「HBMC (Hydraulic Body Motion Control System) for Production Vehicle Application」 『自動車技術会20115025 No.3-11 2011』「油圧式車両挙動制御システムの車両適用」 発表 『日科技連 品質機能展開シンポジウム』「アクティブエンジンマウント[ACM]開発へのQFD(品質機能展開)適用」 著作 『信頼性加速試験の効率的な進め方とその実際』日本テクノセンター「第10章 自動車シャシー用防振ゴムにおける疲労寿命試験設定の一手法」 『高分子材料の劣化と寿命予測』サイエンス&テクノロジー「第12節 自動車用高分子材料の寿命予測」 『プラスチックの割れ(クラック)・破壊トラブルと対応・解析技術』情報機構「第4章 第2節 自動車」 『騒音・振動の対策と防音・防振材料の適用』R&D支援センター「第8節 自動車用防振ゴムの劣化メカニズムと耐久試験・寿命予測」 『自動車・航空機用樹脂の最新技術』技術情報協会「第1章 第4節 自動車用高分子材料の寿命予測と耐久性試験」 雑誌投稿 『Polyfile Vol.47 No554 2010/4 大成社』「防振ゴムの自動車への適用技術」 『MATERIAL STAGE 2018/11技術情報協会』「防振ゴムの自動車への適用技術、今後の展望」 『研究開発リーダー 2019/5技術情報協会』「自動車用防振ゴムの耐久寿命予測技術と今後の展望」