基本的なアナログ回路の考え方,放熱設計等の基本的な実装設計,センシング回路の基本の設計手法,トラブル発生時等に役立つ「アナログ的な」考え方について,事例を交えわかりやすく解説する特別セミナー!
- 講師
倉西技術士事務所 所長 工学修士・技術士(電気電子) 倉西 英明 先生 元 富士フイルム株式会社
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 特に必要ありません。 予備知識 ・電気回路の基礎知識(オームの法則等の基本法則) ・回路の基礎知識(抵抗やコンデンサ、コイル等の名称と基本的な働き) 上記の何れか。電磁気学や回路解析のご経験・履修は必要ありません。 習得知識 1)基本的なアナログ回路の考え方がわかる 2)放熱設計等の基本的な実装設計ができる 3)センシング回路の基本の設計手法がわかる 4)トラブル発生時等に役立つ「アナログ的な」考え方がわかる 講師の言葉 電子回路技術者の中では、かなり前から少数派のアナログ分野ですが、IoTやワイヤレス化の進展で、まだまだ仕事は減らないどころか、高度化して増加しています。しかし、「入り口」という観点で見てみると、トランジスタ等個別の部品を組み合わせて回路を作ることがほとんどなくなり、オペアンプまでもデジタルICの中に組み込まれるものもある時代で、回路設計を業務の中でじっくり学ぶ機会は殆どありません。いわば、入り口が狭く、どこから入っていいのかわからない状態です。 また、開発で遭遇するノイズ等のハードウェアトラブルの解決には、アナログの知識や経験を要するものもあり、扱う回路量が少ないからと言って侮れないのがこのアナログの分野です。 そこで、本セミナーでは、抵抗一本の回路から始めて、微弱光のセンシング回路や高速A/D変換回路などを例に設計の実務を、難しい理論や数式なしに解説します。「アナログ回路開発に携わり始めたが、基礎が不安」という方はもちろん、「デジタル屋だがトラブル解決のためアナログ的な知識も欲しい」、という方にもお勧めします。
プログラム
1 部品と回路の基礎知識 1.1 基本的な回路とモデル 1.1.1 電気回路とは 1.1.2 電源のモデル(電圧源と電流源) 1.1.3 直流と正弦波交流 1.1.4 正弦波交流の基礎 1.1.5 アナログとデジタル 1.2 受動部品とモデル 1.2.1 抵抗 1.2.2 コンデンサ 1.2.3 コイル 1.2.4 インピーダンスの考え方 1.2.5 等価回路 1.3 半導体部品の種類と動作 1.3.1 半導体とは 1.3.2 ダイオード 1.3.3 バイポーラトランジスタ 1.3.4 電界効果型トランジスタ(FET) 2 半導体と回路の基礎 2.1 トランジスタとFETの増幅回路 2.1.1 エミッタ接地増幅回路 2.1.2 トランジスタ増幅3方式のまとめ 2.1.3 ソース接地増幅回路 2.1.4 FET増幅3方式のまとめ 2.2 オペアンプを用いた回路 2.2.1 オペアンプとは 2.2.2 負帰還の理論 2.2.3 反転増幅回路 2.2.4 非反転増幅回路 2.2.5 差動増幅回路 3 アナログ回路の応用例 3.1 電流ドライブ回路 3.1.1 電流増幅回路の検討 3.1.2 トランジスタの選定 3.1.3 熱をどう逃がすか…放熱 3.1.4 大電流の配線設計 3.2 光電変換回路(光センサ) 3.2.1 I/V変換仕様の検討 3.2.2 速度、帯域、ノイズの設計 3.2.3 センサとアンプの選定 3.2.4 低ノイズの実装設計 3.3 高速A/D変換回路 3.3.1 A/D変換の基礎 3.3.2 検討すべき項目とポイント 3.3.3 A/Dコンバータと周辺ICの選定 3.3.4 ドライブ回路の設計 3.3.5 高速・低ノイズの実装設計 質疑・応答 講師紹介 略歴 (1) 1990年4月-2016年5月 富士フイルムにて ・印刷機器のアナログ回路設計 ・医療画像診断機器のEMC設計・試験実施・市場不具合対策 (2) 2016年6月-現在 倉西技術士事務所 開業 (3) 2017年4月-2019年3月 横浜国立大学産学官連携コーディネーター(兼業) (4) 2018年10月-現在 (株)キョウデン ノイズ設計・対策(協業) 所属学会等 ・電子情報通信学会 通信ソサイエティ EMCJ ・エレクトロニクス実装学会 低ノイズ実装研究会