磁気センサを設計するための磁石・磁性体に関する知識,磁電変換素子の原理,長所・短所,磁気センサ・各センサに紐づく課題,解決策について,豊富な経験に基づき事例を交え分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
岩瀬技術士事務所 所長 岩瀬 栄一郎 先生 技術士(機械部門・総合技術監理部門), 消費生活アドバイザー
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ *本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります。 受講対象 自動車用または民生用磁気センサの設計開発、またはシステムでの使用に携わる方 設計開発者または実験評価者、品質管理者 予備知識 とくに必要ありませんが、高校電磁気学程度の知識があると理解がスムーズかと思います。 習得知識 1)磁気センサに取り組むために必要となる“磁石、磁性体に関する知識”が習得できる 2)磁気センサを設計するための磁電変換素子の原理、長所・短所が理解できる 3)磁気センサや各センサに紐づく課題を抽出し、解決策を検討出来るような開発・設計が可能となる 講師の言葉 自動車の電子化、自動化が進む今、センサは車両制御、自動運転に必須の技術であり、各メーカがセンサシステム開発を加速させています。センサに要求される機能、精度や信頼性はますます高くなっており、センサを設計開発あるいは活用するには、センサの種類や特徴、動作原理やその根本を知っておくことが、重要となっています。 センサは様々な種類がありますが、それらはいずれも磁気、力、温度、光、などの物理原理を適用し組み込むことで、検出を可能にしています。その中でも磁気を使ったセンサは最も応用範囲が広く、多くの用途で使われています。磁気センサは各種センサのなかで最も基本的かつ重要なセンサと位置付けることができます。 本セミナーでは自動車用センサ開発の第一線で多くの実績のある技術士が、磁気の学問的理解を踏まえたうえで、失敗例や失敗しないコツなど経験を交えた説明を行うことで、実践的で使える”磁気センサの開発手法”を理解いただけるかと思います。また本セミナーでは”磁気検出部”の内容だけでなく、構造設計のポイントや磁気以外の各種センサの特徴についても解説紹介しており、実業務で活用が可能と思います。
プログラム
1.センサの基礎と各センサの特徴 (1).センサとは (2).各種センサの主な原理と特徴 a.温度センサ b.ひずみ応用センサ c.光センサ d.化学センサ e.磁気センサ 2.磁気回路の基礎と設計へのポイント (1).磁石の物理的意味 a.磁性体の基礎 b.磁気の源 c.強磁性体の構造(磁区、磁壁) d.初期磁化曲線 e.磁化と磁気異方性 (2).電磁気の基礎 a.磁界と磁束 b.電流による磁界 c.磁界中の強磁性体とその関係 (3).磁石の設計技術 a.データシートの読み取り方と減磁曲線 b.減磁曲線の詳細説明 ・J-H曲線、B-H曲線、最大エネルギー積、反磁界 ・動作点とパーミアンス係数 ・可逆減磁と不可逆減磁 (4).各磁石材質と特徴 a.各磁石材質の特徴 b.各磁石の減磁曲線 c.磁石製造工程と磁気異方性 (5).磁気回路の設計知識 a.磁性材料に求められる特性 b.各種軟磁性材料と特徴 c.磁気回路の設計とその注意点・対策 d.磁気シミュレーションと実機確認のすり合わせ 3.磁気検出デバイスの種類と特徴 (1).リードSW (2).電磁ピックアップ (3).ホール素子・IC (4).AMR (5).半導体MR (6).GMR・TMR (7).MI素子 (8).渦電流式 (9).レゾルバ 4.よく使われる素子の種類と特徴・活用ポイント (1).ホールICの特徴と使用時の設計 a.デジタル出力ホールIC b.リニア出力ホールIC (2).MR素子/ICの特徴と使用時の設計 a.デジタル出力MRIC b.リニア出力MRICを使った設計 5.主な構成部品と設計のポイント 6.まとめ 質疑・応答 講師紹介 略歴 1986 東京理科大学 理工学部 物理学科卒業。 同年A社入社 1986-1999 ピックアップ回転センサの開発、設計、量産化に従事 2000-2008 ホールIC車高センサの開発。 ホールIC回転センサの開発、設計および量産展開 2009-2015 荷重センサ、ストロークセンサ、電流センサ、LIDERの研究開発 2016~ 超音波センサの開発および量産化