Excelによる蒸留の物性計算,気液平衡計算,蒸留計算,蒸留塔の設計および人工知能技術(AI)の蒸留技術への応用について,PC演習を交えて詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
FRI(米国蒸留研究コンソーシアム)顧問 工学博士 大江 修造 先生 元 東京理科大学 教授
- 日時
- 2023/2/3(金) 10:00〜16:30
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
- PDF資料(受講料に含む)
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 化学産業系企業,技術管理者、設計技術者、研究開発担当者,業務変更による初心者 予備知識 高等学校の数学・物理・化学. できれば大学で化学工学の単位を習得していること 習得知識 1)物性・気液平衡に効果的なExcel活用技術の習得。 2)物性・気液平衡・理論段数の計算ならびに蒸留塔設計についての基礎知識 3)技術計算に、効果的なExcel活用技術の習得。 4)最新の人工知能・深層学習の基礎知識 5)最新の人工知能・深層学習のシステム構築技術。 6)最新の人工知能・深層学習による物性推算システム構築技術。 講師の言葉 講師は大学を卒業して企業に入社以来、一貫して、物性推算、物性測定、トレイの開発など蒸留技術の実務・研究開発に従事しました。特に、物性推算はプロジェクト施行の最初に実行されるため、計算ミスは、後工程すべてに影響し、その損害は計り知れないものがあり、計算ミスと勘違いは絶対に許されませんでした。検算に検算を重ねました。 後に、トレイの開発を担当し、11社に納品しましたが、すべて、設計・工事ミスはなく、順調に稼働しています。蒸留の基礎から応用までの開発・設計の全範囲の業務を従事することができました。この経験から、蒸留技術の要点をわかりやすく解説した上で、効率的な計算法を解説します。特に、Excelには、使うと使わないでは雲泥の相違を生む機能が満載されていますが、その中から、絶対に習得すべき技術を伝授します。と言いますのは、解説書を読んでマニュアル通りに操作しても、中には、絶対にうまくいかない操作がありますので、直接ご指導し、必ず習得していただく自信があります。すでに、過去のセミナーの実績により検証されています。 AIにおきましてもソフトの開発が素晴らしく、ほとんど、プログラムを組まずとも、システムを構築できるところまで、発展してきました。AIを理解し、利用を熱望している方も是非ともご参加ください。本講により、AIのシステムを組める基礎が身に付きます。 プログラムに詳細を記しましたので、ご覧の上、この機会に是非とも参加していただき、業務の効率を10倍にも何倍にも上げてください。
プログラム
1.蒸留技術計算に効率的で、即利用可なExcelの機能 1-1 Excelツールの活用:方程式の解,非線形最適化ツール 1-2 Excel関数の活用:連立方程式の解,最小自乗法 1-3 Excelマクロの効率的な活用方法. A.VBAの効率的な活用方法. B.マクロをVBAにより融合し、効率を10倍以上あげる. 2. Excelを用いた物性計算 2-1 蒸発潜熱計算式の定数決定法 2-2 比熱(熱容量)計算式定数の決定法 2-3 蒸気圧計算式の決定法 2-4 アントワン式の計算(VBAマクロによるプログラム) 2-5 沸点データのみから蒸気圧を推算する方法 3. Excelを用いた気液平衡計算 3-1 理想溶液 ラウールの法則 相対揮発度による簡易計算法 沸点計算法(超便利なプログラムによらない解法) 3-2 非理想溶液(気液平衡は千変万化・活量係数の挙動) ウィルソン式による計算(なぜ、ウィルソン式なのか) 完全不溶解系の気液平衡計算 塩効果とは・塩効果の計算 (大江モデルの解説) 4.Excelを用いた蒸留計算法 4-1 精留の原理・還流の必要性 4-2 階段作図による埋論段数の計算法・最適還流比とは 4-3 多成分系の蒸留計算法(側流付き)抽出蒸留への応用 4-4 多成分系の理論段数計算法(ギリランドの相関) 4-5 単蒸留の流出量・留出組成・収率の計算法 5.Excelを用いた蒸留塔の設計 5-1 棚段塔の設計法 (フラッディング計算・効率計算) 5-2 充填塔の設計法 (フラッディング計算・HETP計算) 6.深層学習の化学工学への応用 6-1 人工知能(AI)の理論 6-1-1 人工知能(AI)の原理 6-1-2 深層学習とバックプロパゲーション法 6-1-3 バックプロパゲション法の誘導 活性化関数 シグモイド関数の特長 連鎖微分の活用による重みの修正 6-2 深層学習(ディープラーニング)の実力 ー画像(設計図面)認識の例ー 6-3 深層学習のKeras(TensorFlow)によるプログラミング 6-3ー1 プログラミングの基本 6-3ー2 ファイルによる入出力 6-3ー3 Kerasによるプログラムの検証 6-3ー4 学習済みシステムの保存 6-3ー5. 学習済みプログラムによる推算 6-4 ニューラルネットの構造と学習 6-5 深層学習の化学工学への応用 6-5-1 臨界温度の推算 6-5-2 臨界温度の推算 欠損データのある場合 6-5-3 化学工学への応用事例の紹介 質疑・応答 講師紹介 略歴 東京理科大学 理学部応用化学科 卒業 東京都立大学院 工学博士 主要著書:蒸留技術大全 (日刊工業新聞社)、物性推算法(データブック出版社) 他20冊、論文100編以上 化学工学会、米国化学工学会(AIChE) 会員 AIChEより蒸留の顕著な業績により日本人としてはじめて表彰 東京理科大学理学部応用化学科 元教授 FRI(米国蒸留研究コンソーシアム)客員研究員 テレビ出演(蒸留研究の論文審査委員。2022年9月18日放映。 朝日放送テレビ(ABC)「Uー18が未来を変える~研究発表SHOW~」午後2時55分~4時30分)