受講概要
受講形式 会場・WEB 受講対象 ・新事業・新商品開発をミッションとしているエンジニア ・イノベイティブなアイデア発想を目指す商品企画担当者 ・マーケットインの必要性を痛感している営業担当者 予備知識 ・デザイン思考の基礎から始めますので、特別な予備知識は不要です。 習得知識 1)デザイン思考の基礎 2)デザイン思考の実践活用法 3)デザイン経営においてキーパーソンとなり得る共創型人材の素養 など 講師の言葉 最新技術や高品質な製品を単純にありがたがる時代は過去のもの。 現代は、顧客に思わず欲しい!と思わせるイノベイティブな製品を生み出せる企業が市場を支配するようになった。しかし、いまだに多くの日本企業はモノづくりで培った自社の強みや匠の技術に頼ったプロダクトアウト型の製品開発体制を維持し続けており、グローバル競争環境下での弱みとなっている。そこで注目されるようになったのが、AppleやDysonが新製品開発に活用している「デザイン思考」です。 デザイン思考とは、「自社の技術優位性」や「競合他社との差別化」により製品開発するのではなく、「ユーザーが真に欲しいものは何か」を起点に、既存の製品とは異なる新たな価値を備えた製品をいち早く市場に提供しようとする思考プロセスを体系化したものです。 しかし、技術シーズを起点にしないため、デザイン思考は、”使いにくい” ”期待通りの結果が得られない”との声も聞かれます。また、デザイン思考に付きまとう”曖昧さ”が、理論の積み上げに慣れた人たち(エンジニアなど)には、腹落ちしにくい要因となっています。これら欠点を解消し、”エンジニアのためのデザイン思考”として誕生したのが『シーズ起点型デザイン思考』です。 本研修は、この『シーズ起点型デザイン思考』の誕生に深く関わってきた講師自らが解説する講座です。
プログラム
1. デザイン思考序論 ・イノベーションの定義を再確認 ・デザイン思考とは ・デザイン経営との関係性 2. デザイン思考の本流であるスタンフォード大学d-school ~デザインファームIDEO社系列の内容をベースにデザイン思考の基礎をレクチャー ・STEP1:共感 ・STEP2:定義 ・STEP3:創造 ・STEP4:プロトタイプ ・STEP5:テスト の各ステップについて、豊富な事例を交えて、理解を深めてもらう。 ・デザイン思考の本質、学び方 3. 真逆の思考法である「シーズ起点」と「デザイン思考」をマージする方法 ・自社のシーズとマーケットとの”潮目(接点)”を見出す確度を高める ・機能価値を顧客提供価値に変換 ・価値観トレンド ・市場リサーチ&情報解釈ノウハウ 4. デザイン思考を活用したアイデア発想 【模擬ワーク】 ~ 画期的な歯ブラシを開発する ~ 初学者にとって馴染みが薄い「インサイトの発掘」について、実践演習を通して体得してもらう ・観察とインタビュー ・不快要素の抽出 ・インサイトの発掘 ・インサイトの選定 質疑・応答 講師紹介 略歴 日本電装株式会社(現㈱デンソー)入社。 国内外における車載空調製品の開発設計を経て、テクニカルセンター長として技術全般マネジメントを統括。 その後、新設されたコアスキル開発部にて、エンジニアが使いやすい「シーズ起点型デザイン思考」の開発に関与し、社内講師も担当。 デンソーを定年退社後、「デザイン思考」講師・コンサルタントとして活躍中。 現在、中部大学 経営総合学科 「デザイン経営」 講師(非常勤)