受講概要
受講形式 会場・WEB *会場受講では、個別の質問・相談をお受けいたします。 受講対象 特に指定はありません 予備知識 特に必要ありません 習得知識 1)官能評価の目的 2)官能評価用のアンケートの設計方法 3)触覚認知のメカニズム 4)触覚センシング 5)触覚に着目した商品開発の事例 講師の言葉 概要,ポイント:官能評価は食品・衣料・化粧品から自動車・情報機器・ロボット・まであらゆる商品開発の現場で使われる必須のツールです。しかし、使用者の感じた感覚を正確に評価し、商品設計やマーケッティングに結び付けるのは難しいものです。 このセミナーでは、アンケートを設計、得られたデータを解析し、商品設計の基本になる物性値に結び付ける方法を、具体例を交えて説明します。さらに、官能評価の結果と物性の関係を解析し、商品の設計や開発に結びつけた事例について、近年、様々な分野で注目されている触覚センシングや手触り感を例に紹介します。
プログラム
1.なぜ触覚を研究するのか? 触覚に着目したものづくりの可能性 2.触覚研究のための官能評価 官能評価とは?/官能評価に影響を及ぼすファクターとそのコントロー ル/ 官能評価用質問紙の作り方とデータ解析 3.ヒトの触覚認識メカニズム 触覚受容器における情報処理/脳における情報処理/触の錯覚 4.触覚センサと触覚ディスプレイ 5.手触り・触感の定量化技術の最新動向 手触りがひとそっくりの人工皮膚の開発/触覚による水認知のメカニズム /水の触感のディスプレイの可能性/さらさら・べたべた・しっとりの 物理的起源/自動車用材料・情報機器・スポンジ・樹脂材料への応用 質疑・応答 講師紹介 略歴 1996年 慶應義塾大学 大学院 後期博士課程 修了 1996年 花王株式会社 入社 11年間メイクアップ化粧料、皮膚洗浄料の商品開発を担当 元 花王株式会社 主任研究員 2017年4月 山形大学 大学院理工学研究科 バイオ化学工学専攻 教授 所属学会等 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 幹事 日本油化学会 関東支部 副支部長 日本物理学会 化学工学会 日本化粧品技術者会 日本香粧品学会 色材協会 著書 化粧品・医薬部外品・医薬品のための界面化学 (フレグランスジャーナル社)