バイオリアクターの具体的な設計方法,反応とバイオリアクターの設計の定量的関係,ラボスケールのデータから実機までのスケールアップ,バイオリアクターのトラブルについて,実務で使える演習を踏まえ分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
東洋大学理工学部応用化学科 名誉教授 工学博士 川瀬 義矩 先生 千代田化工建設,東京都立大学工業化学科,ニューヨーク州立大学化学工学科,ウォタール―大学を経て現在に至る
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 初学者の方から実務担当者の方までバイオリアクターの設計およびスケールアップに関心のある方を対象に、基礎から具体的な計算までを分かり易く解説しますのでどなたでも受講してください。 予備知識 特にありません。初学者の方でも解るように丁寧に解説致します。 習得知識 1)バイオリアクターの設計とスケールアップの基礎 2)バイオリアクターの具体的な設計方法 3)反応とバイオリアクターの設計の定量的関係 4)ラボスケールのデータから実機までのスケールアップの実際 など 講師の言葉 バイオリアクターの基礎から設計およびスケールアップまでを詳しく解説します。動画を数多く使い分かり易く説明いたします。 また、実際の最適設計およびスケールアップの計算をExcelテンプレートを使って具体的に解説します。知識だけではなく具体的な計算を身に付けることができます。 使用するExcelテンプレートのファイルは差し上げますので、実務で御使用ください。 受講者の声 ・頂戴した資料は、実務に活用できる内容でとてもわかりやすかったです。 ・生物反応工学の基礎的な部分からスケールアップの具体的な方針や設計方法を学ぶことができ、非常に濃い内容だった。また、実務で使用できるエクセルシートも頂けたのはありがたく感じた。 ・お客様との会話で、ラボテストからスケールアップする際の問合せが増え、化学工学の知識がほとんどないので今回セミナーを受講しました。 これからは一歩踏み込んだ話ができるようになったと思います。
プログラム
1. バイオリアクターの基礎:バイオリアクターの最適な選択 1-1 バイオリアクターの種類 1-2 バイオリアクターの実例 1-3 バイオリアクターの設計とスケールアップの考え方 1-3-1 撹拌槽型バイオリアクターの設計とスケールアップの戦略 1-3-2 気泡塔・ エアリフト型バイオリアクターの設計とスケールアップの戦略 2. 微生物反応の基礎:バイオリアクターの反応速度 2-1 酵素反応の反応速度: ミカエリス・メンテン式 2-2 微生物反応の反応速度: モノー式、ダブリングタイム 2-3 阻害反応:基質阻害など 2-4 酸素消費速度:呼吸速度 2-5 固定化酵素、固定化微生物の反応速度:拡散と反応、有効係数 2-6 反応温度の影響 2-7 発酵熱(反応熱)の計算 2-8 反応速度定数の決定法 3. バイオリアクターの操作:バイオリアクターの運転方法 3-1 回分操作:培養時間とバイオリアクター容積の計算 3-2 反復回分操作 3-3 流加培養(半回分操作):定速流加培養バイオリアクター容積の計 3-4 連続操作(ケモスタット、タービドスタット、ウォッシュアウト):バイオリアクター容積の計算、ウォシュアウト 4. バイオリアクターの設計:バイオリアクーの設計計算 4-1 設計のスペック:バイオリアクターの物質収支と熱収支 4-2 バイオリアクターの混合状態と収率:完全混合、ピストン流、実際の混合状態、バイパス、デッドスペース 4-3 撹拌槽型バイオリアクターの設計計算 4-3-1 撹拌槽型バイオリアクターの設計:撹拌翼の選定 4-3-2 ガス吹き込み:酸素供給速度、完全気体分散状態とフラッディング 4-3-3 発酵熱を除去するための伝熱面積の計算 4-3-4 設計計算例:撹拌槽の大きさ、撹拌速度、酸素吹き込み速度の決定 4-4 気泡塔バイオリアクターの設計計算 4-4-1 気泡塔バイオリアクターの設計:ガス吹き込み速度の計算 4-4-2 エアリフトバイオリアクターの設計:エアリフトの構造、ガス吹き込み速度の計算 4-5 固定化酵素・微生物バイオリアクターの設計計算 5. バイオリアクターのスケールアップ:バイオリアクターの生産力アップ 5-1 撹拌槽型バイオリアクターのスケールアップ例 5-1-1 スケールアップのパラメータ:撹拌所要動力、混合時間、気体分散、剪断損傷 5-1-2 幾何学的相似と流動解析 5-2 気泡塔バイオリアクターのスケールアップ例 5-2-1 スケールアップのパラメータ:ガス吹き込み速度、混合時間、気体分散 5-2-2 幾何学的相似と流動解析 5-2-3 エアリフトバイオリアクターのスケールアップ 6. まとめ:バイオリアクターにおける技術力の強化 6-1 バイオリアクターの設計とスケールアップに失敗しない戦略 6-2 バイオリアクターのトラブルを解決する戦略 7. 質疑応答 講師紹介 略歴 早稲田大学理工学研究科博士課程修了、千代田化工建設(株)、東京都立大学工業化学科、 ニューヨーク州立大学化学工学科、ウォタール―大学(カナダ)生物科学技術研究所などを経て 東洋大学理工学部応用化学科教授。現在名誉教授。 学会等 化学工学会、石油学会、アメリカ化学工学会、国際水学会、分離技術会 著書 「生物反応工学の基礎」、「環境問題を解く化学工学」、「Excelで学ぶ化学工学」、「エアリフトバイオリアクター」、「Excelで解く水処理技術」、「Excel VBAで学ぶ水を浄化する技術」等 外国の専門誌に200報以上の技術論文を発表。