はんだ付け部の信頼性・故障,高電圧・高電流下におけるはんだ付け部信頼性,パワーサイクル試験についての概説,試験時間短縮の可能性,信頼性試験に有効な新規測定手法などについて,事例を踏まえ分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社クオルテック 実装技術チーム 高橋 政典 先生
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:44,000円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:38,500円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 特に制限はありません 予備知識 はんだ実装に関わっている方であれば特に必要なし 習得知識 1)はんだ付け部の信頼性についての考え方 2)各種信頼性試験方法 など ※コフィンマンソン式の計算など測定結果の処理についての内容はありません。 講師の言葉 信頼性は「物理的,化学的要因で複合ストレスが、順列的もしくは同時に進み、劣化が製品耐力を越えた時点で故障に至る。」とされます。はんだ付け部では、「はんだクラック」「エレクトロケミカルマイグレーション(イオンマイグレーション)」「金属間化合物層の成長」「腐食」が故障に至る主な原因になります。 また、近年注目されている高電圧,高電流のパワーエレクトロニクス製品では、はんだ付け部が高温になることで、「エレクトロマイグレーション」「サーモマイグレーション」等の新たな懸念も高まっています。本セミナーではこの6項目について説明し対策を考えます。「エレクトロマイグレーション」「サーモマイグレーション」については、試験方法も確定しておりませんので、当社で実施している 比較的 簡易な試験片作製や試験方法も紹介します。 そして最後に、信頼性試験の時間短縮や深層学習を利用した非破壊クラック検査について考えてみたいと思います。
プログラム
1.はんだ付け部の信頼性 (1)信頼性評価項目 (2)はんだ付け部の故障項目 2.はんだ付け部の故障 (1)初期異常:はんだ付けの良品判断と各種不具合事例 (2) クラック ・疲労破壊によるクラック ・はんだクラック ・冷熱衝撃試験 ・試験方法 ・ボイドおよび引け巣の影響(AIを利用したボイドの計測方法を含む) ・EBSD法によるクラック解析 (2)エレクトロケミカルマイグレーション(イオンマイグレーション) (3)金属間化合物層の成長 (4)腐食 3.高電圧,高電流下(高温)でのはんだ付け部信頼性 (1)はじめに(高電圧、高電流がはんだ付け部に及ぼす影響) (2)エレクトロマイグレーション (3)サーモマイグレーション (4)エレクトロケミカルマイグレーション(イオンマイグレーション) ・高電圧での放電 ・高電圧下でのエレクトロケミカルマイグレーション(イオンマイグレーション) ・高温下でのマイグレーション 4.パワーサイクル試験についての概説 5.試験時間(信頼性)短縮の可能性 液相熱衝撃,HALT,クラック進展長さからの推定,EBSD法で推定,シミュレーションの利用, 6.信頼性試験に有効な新規測定手法 高/低温時の反り・変形測定(プロジェクションモアレ方式) 深層学習を利用した非破壊はんだクラック三次元測定手法 質疑・応答 講師紹介 略歴 昭和61年ハリマ化成(株) ・変性ロジン等 フラックス,接着剤用樹脂の開発 ・ソルダーペースト,フラックスなど はんだ材料の開発 ・はんだバンプ形成などの材料系工法開発 平成16年(株)クオルテックに参加 ・はんだ付け部の不良解析,分析 ・はんだ付け材料評価 ・はんだ付け部の信頼性試験 ・受託研究 ボイド発生メカニズム研究,新規バンプ工法開発,エレクトロマイグレーション, 高温領域でのはんだ付け信頼性,ペースト増粘メカニズムの研究 など