泡沫という状態の理解,泡沫が本来持っている性質の理解,泡沫の崩壊メカニズム,泡沫の液体量による違いについて,入門者にもわかりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
東京都立大学・大学院理学研究科・物理学専攻・教授・博士(工学) 栗田 玲 先生
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ *本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります
受講対象 泡沫を扱う業種 予備知識 基礎的な理系の知識を持っていることが望ましい 物理的な知識はさほど必要としない 習得知識 1)泡沫という状態の理解 2)泡沫が本来持っている性質の理解 3)泡沫の崩壊メカニズム 4)泡沫の液体量による違い
講師の言葉 泡が集まって形成された泡沫は、食品や洗剤、化粧品といった産業利用だけでなく、生物も利用しているケースも見られます。泡沫の性質や安定性を理解することは、積極的に利用する場合や早急に消したい場合のどちらにおいても重要となります。しかし、これまでこの泡沫の物理的な性質はよくわかっていませんでした。 今回は、界面活性剤の種類などによらない物理的な観点から泡沫という状態が持つ本質的な性質について紹介します。本質的な性質から産業における現状の問題を見直すことで、新しい解決方法につながるヒントとなれば幸いです。 (あまり数式は出てきませんので、物理が苦手な人でも大丈夫です。)
プログラム
1.物理から見た泡沫とは? ・シャボン玉と泡沫の違いとは? ・泡沫の内部構造と名称 ・物理から見た泡沫の状態 2.液体量による泡沫の分類~それらの違い及び物理的性質、特徴など~ ・ドライフォーム ・ウェットフォーム ・バブリーな液体 3.泡沫が本来持つ性質とは?~泡の様々な性質・挙動を理解する~ ・弾性の起源 ・浸透圧と排水 ・内部構造の緩和とマクロな変形 ・泡沫の安定性とその影響因子 4.泡沫の崩壊過程 ・一つの泡が割れるとき ・泡沫の協同的な崩壊 ・協同的な崩壊メカニズム ・協同的な崩壊を防ぐためには 5.最近の泡沫の研究 ・泡沫を塗り広げる ・泡沫を壁に留まらせる ・泡沫を隙間に入れる 6.まとめと今後の展望 講師紹介 略歴 2007 東京大学大学院工学系研究科物理学専攻 博士後期課程修了 2007-2009 海外特別研究員(海外学振) エモリー大学 2009-2013 東京大学生産技術研究所 特任助教 2013-2020 首都大学東京理工学研究科(現:東京都立大学理学研究科)物理学専攻 准教授 2020- 東京都立大学・大学院理学研究科物理学専攻 教授 所属学会 日本物理学会