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難燃化技術の実務に役立てるための

高分子難燃化技術概論最近動向(1日コース)
【WEB受講(Zoomセミナー)】

WEB受講

エレクトロニクス化学機械

高分子の難燃化技術の知識,データ駆動型の配合設計手法,材料物性に与えるプロセシングの影響,難燃化技術の体系だけでなく,高分子材料を扱う時の実務に必要な知識から配合設計手法・混練プロセスについて,詳しく解説する特別セミナー!!       

講師
株式会社ケンシュー代表取締役 工学博士 倉地  育夫 先生
(株)ブリヂストン 研究開発本部,
コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)技術部担当部長を経て現在に至る。
日時
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料
(消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト

受講概要

受講形式
WEB受講のみ
*本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。

受講対象
実務でゴム・樹脂を扱う技術者(化学系以外でも役立ちます。)


予備知識
高分子材料の基礎知識があることが望ましい


習得知識
1)高分子の難燃化技術に関する知識
2)データ駆動型の配合設計手法
3)混練プロセス
4)材料物性に与えるプロセシングの影響


講師の言葉    
 高分子の難燃化について、科学的研究は耐熱高分子の研究から始まっている。1970年から1980年代にかけて高分子材料の難燃化技術が大きく進歩し、20世紀末に高分子の難燃化手法は、ほぼ出そろった。最近では、環境問題へ対応するためノンハロゲン難燃化技術に注目が集まっている。    
 ところで、公知の技術で大抵の高分子材料を難燃化できるが、難燃性以外の機能性とのバランスをとろうとすると、この問題は難しくなる。    
 本セミナーでは、難燃化技術の体系だけでなく高分子材料を扱う時の実務に必要な基礎的知識から配合設計手法、混練プロセスまで難燃化技術の視点で解説する。  最近話題となっている、マテリアルインフォマティクスについても配合設計技術との関係を説明し、高分子の難燃化技術のように科学の形式知による問題解決が難しい分野における開発手法について事例で説明する。

プログラム

1.高分子の難燃化技術概論
 1.1 歴史から見た高分子の難燃化技術
 1.2 高分子の難燃化技術の特許動向
 1.3 環境問題と難燃化技術

2.高分子の燃焼と難燃化技術
 2.1 高分子の燃焼
  2.1.1.高分子の基礎事項
  2.1.2.高分子の構造と難燃性
  2.1.3.事例:フェノール樹脂の難燃性
 2.2 高分子の難燃化手法と配合設計
  2.2.1.炭化促進型難燃化手法
  2.2.2.事例:軟質ポリウレタン発泡体の難燃化
  2.2.3.事例:PC/ABSの難燃化
  2.2.4. 臭素系難燃剤について
  2.2.5.溶融型難燃化手法
  2.2.6.事例:射出成型性が向上したPETの難燃化

3.高分子の難燃性評価技術
 3.1 主な燃焼試験法とその特徴
  3.1.1.酸素指数測定装置
  3.1.2.UL燃焼試験
  3.1.3.コーンカロリメーター
 3.2 その他の評価法

4.難燃化技術とプロセシング
 4.1 高分子のプロセシング概論
  4.1.1. 混練技術概論
  4.1.2. カオス混合技術
 4.2情報化時代の材料設計
  4.1.1. 伝統的配合設計
  4.1.2. データマイニング

5.まとめ
  ・難燃化技術と問題解決手法
  ・マテリアルインフォマティクス
  ・タグチメソッド、多変量解析

質疑・応答


講師紹介
略歴
1979年3月 名古屋大学工学研究科博士課程前期修了
  同年4月 ブリヂストンタイヤ(株)(現:(株)ブリヂストン)入社。
1983年  科学技術庁無機材質研究所留学
1991年  コニカ(株)(現:コニカミノルタ(株))主任研究員
1993年  福井大学工学部客員教授
2005年  コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)グループリーダー
2008年  同担当部長
2011年3月 早期退職者制度により退職(株)ケンシュー設立、代表取締役
専門
材料技術
(株)ブリヂストンで起業した高純度βSiC半導体技術は平成19年度日本化学会化学技術賞受賞、フィルムの帯電防止技術について2000年日本化学工業協会技術特別賞受賞、ゾルをミセルに用いたラテックス製造技術により2004年写真学会ゼラチン賞受賞
学会等
日本化学会会員、高分子学会会員、高分子同友会OB会員