異種材接合の全容,構造用素材・各種接合技術の関係性,長所・短所,
欧米の接合技術の実情,日本特有の課題などについて,
具体的に分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
(株)神戸製鋼所 技術開発本部 ソリューション技術センター 接合研究室
室長 (専門部長)工学博士 鈴木 励一 先生
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ *こちらのセミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります。 Zoomアプリのダウンロードをしなくてもブラウザから視聴可能です。 受講対象 ・接合技術全般について初心者~上級者 ・鋼の溶接技術には習熟しているが、溶接以外には詳しくない方。 ・自動車産業の生産技術、材料技術の業務に従事されている方。 ・欧米の接合技術に興味がある方。 ・ハーネスや電気部品の端子に使われるマイクロ異材接合は扱いませんので ご注意ください。 予備知識 一般的な鋼板の接合法である、アーク溶接や抵抗スポット溶接に関する 基礎的イメージを持たれていれば十分です。 習得知識 1)学術領域と実業領域の差異まで含めた異種材接合の全容把握 2)構造用素材と各種接合技術の関係性、また長所だけでなく、 短所について重点的に理解することが出来ます。 3)欧米の接合技術の実情と日本特有の課題 など 講師の言葉 自動車の軽量化に有効な素材として、超高張力鋼板やアルミニウム合金、さらにはCFRPの 採用が期待されている。これらはいずれも難接合性素材であり、さらにそれらを組み合わせる となると、異種材接合は非常な重要な要素となる。 既に欧米においては異種材接合技術の普及期に入って日が経つが、一方、日本はこれからである。 異種材接合を知ることは溶接、機械的締結、接着の3要素を比較して学ぶことに等しい。これら既 存技術の特徴と課題、電食対策としての使いこなし術、さらには今後実用化が期待される新技術 について紹介する。
プログラム
0. 前段~マルチマテリアル化のモチベーション (1) 自動車を取り巻く環境変化 (2) 車体軽量化の主な手段 (3) マルチマテリアル設計 (4) 材料の長期ビジョン (5) ものづくりにおける金属の加工の基本 (6) マルチマテリアル化の重要課題~接合 1. 自動車の車体に用いられる素材の動向と、溶接性に及ぼす変化 (1) 鉄鋼材料 (2) アルミニウム材料 (3) 樹脂材料 2. 接合法の分類 (1) 冶金的接合法-溶接 (2) 化学的接合法-接着 (3) 機械的接合法-締結 3. 異種材接合の一般的問題 (1) 異種金属の課題 (2) 難接合性素材の同材接合および異種材接合の課題比較 4. 異種材接合法のメカニズム的分類 (1) 異種金属接合可否 (2) 異種材接合のメカニズムと強度の関係 (3) 主な異種材接合法一覧 5. 異種材接合法の種類~(A)機械的接合法 (1) 機械接合 両側アクセスと片側アクセス (2) ボルト・ナット (3) ブラインドリベット (4) FDR (5) SPR (6) タックリベット (7) メカニカルクリンチ (8) FDS (9) ドリリングスクリュー (10) ImpAcT (11) 機械的接合法と超ハイテン鋼板の関係性 6. 異種材接合法の種類~(B)機械的接合+溶接法 (1) 基本的思想 (2) REW (3) New REW (4) FEW (5) EASW (6) ELW (7) RSW with punching rivet (8) 鋼の超ハイテン化に伴う技術進展 (9) 継手形状との関係性 7. 異種材接合法の種類~(C)直接接合法 (1) FSW (2) FSSW(FSJ) (3) 制御式抵抗スポット溶接法 (4) ブレージング(ろう付け)法 (5) 爆着 (6) 電磁圧接 (7) 摩擦圧接 8. 異種材接合法の種類~(d)接着 (1) 自動車の製造工程における接着剤塗布と硬化 (2) 接着の効果と将来予想 (3) 構造用接着剤の種類 (4) 接着剤の強度、剛性向上効果の一例 (5) 接着剤の施工能率 (6) 接着剤による接合点削減と設備共通化期待 (7) 接着性能に及ぼす素材の影響 (8) 接着剤活用の課題 (9) 接着継手のCAE検討例 9. 欧州で実用化されている異種材接合法の実績 10. 電食対策 (1) 異種材接合部の電食対策の基本 (2) 隔てる; 接着剤併用策 (3) 覆う; シール剤 (4) 皮膜処理 (5) 各種電食対策法の実験例 11. 従来異種材接合法の課題 (1) 課題一覧 (2) 性能 (3) コスト 12. 開発中の新異種材接合法の紹介 (1) EASW (2) Punching SPR (3) RuBulge (4) 3D-Joint (5) 被膜形成利用プロセス (6) 樹脂モールドプロセス 13. 今後の展望 14. 総括 講師紹介 略歴 1992/4 (株)神戸製鋼所入社 溶接棒事業部 技術部配属 以後、建築、自動車、造船、建設機械、車輌、火力・原子力発電などの 各種産業向け溶接材料および溶接法の研究・開発に一貫して従事 2015/2 博士号 学位(工学) 拝受 2015/4 溶接事業部門 技術センター 専門部長 兼 技術開発本部 機械研究所 マルチマテリアル構造接合研究室 専門部長 2017/4 技術開発本部 自動車ソリューションセンター マルチマテリアル接合研究室 室長 兼 溶接事業部門 技術センター 専門部長 2020/4 技術開発本部ソリューションセンター 接合研究室に改名) 専門 金属の溶接・接合技術 所属学会 (一社)溶接学会 溶接法研究委員会 (一社)溶接学会 軽構造接合加工研究委員会 (一社)溶接学会 高エネルギービーム加工研究委員会 (一社)日本溶接協会 溶接材料部会 (一社)日本溶接材料工業会 技術委員会 (一社)日本建築学会 材料部会 (一社)日本鋼構造協会 (一社)日本鉄鋼連盟 (一社)AW検定協議会