競合他社を凌ぐ性能・コスト実現に向けての開発設計の取組み方,目標達成のプロセス,開発段階の設計力,
品質不具合を出さない取組みについて実例を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
(株)ワールドテック 代表取締役社長 寺倉 修 先生
(株)デンソーにて開発設計業務に従事,その後現在に至る
著書:「設計力」こそがダントツ製品を生み出す~やみくも先行開発を打破する7つの設計力~2018年 他
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
受講対象
・製造業の開発設計、品質、生産技術、企画など、企画や研究開発業、その他競合に優位性を確保する取り組みに興味のある方 ・役職は、役員から初心者まで経験は問わない
予備知識
特にございません。
習得知識
1)競合を凌ぐダントツ目標に必要な具体的な要件とその目標の設定方法を理解できます。 2)競合を凌ぐダントツ目標実現の詳細な開発設計プロセスを知ることができます。 3)競合を凌ぐ目標をやり抜く開発設計者に必要な技術知見・判断基準など 7 つの要素を理解し、実線で活かすことが出来ます。 4)競合を凌ぐダントツ目標実現のさまざまな実線事例を知ることができます。
講師の言葉
技術の急速な進化と普及は、モノづくりが新たな段階に入りつつあるように感じられます。 とはいえ製造業の基本は 競合メーカーに対し「優位性」を確保し、且つ、お客様の「信頼」を得続けることにあります。これは普遍的 に 取り組まねばならない課題であり、それに相応しい取り組みをせねばなりません。 一方、開発設計段階の取り組みが 品質・コストの 80%を決めるとの現実があります。 この状況を踏まえ、本セミナーは「優位性」について、「競合メーカーへの優位性」確保するための開発設計の ありようを取り上げます。 具体的には、「競合を凌ぐダントツ性能」と「競合を凌ダントツコスト」実現への取り組みです。 競合を凌ぐ性能・コストを実現した事例を紹介し、そこから導かれる、プロセス、競合を凌ぐダントツ目標の選定、 その目標の満たすべき要件、その目標の達成を阻害する要因の打破などを取り上げます。 更に、競合を凌ぐダントツ目標の取り組みは身近にあることの例、世界 1 製品の開発例、ダントツスピードの 開発例など、様々な切り口の競合を凌ぐ豊富な事例を学ぶことができます。 競合を凌ぐ取り組みに必要な設計者の ありよう(ある べき姿)についても取り上げています。 競合を凌ぐ設計力は「いかにあるべきか」、「何を取り上げるべきか」、「どのように取り組むべきか」を学ぶことが 出来ます。 最後に、「信頼」を得続けるための開発設計のありようについても触れます。優位性の取り組みと対比することで、 競合メーカーを凌ぐ取り組みのありようの理解を深めることが出来ます。
プログラム
1. 競合を凌ぐダントツ製品とは ダントツ製品の定義、及び先行開発段階と量産設計段階でそれぞれ設計力が存在することを解説 (1) ダントツ製品とは -Q・C・D の一つ以上がダントツであること (2) 先行開発と量産設計段階の関係 -先行開発段階は、ダントツ目標値の設定と実現、 量産設計段階は、ダントツ目標値品質 120%達成の取組み -それぞれの段階に取り組みは、Wモデルで表現できる (3) 先行開発段階の活動 -この段階ではさまざまなツールが使われる 2. ダントツ目標達成の取組みの流れ ダントツ目標の設定とその実現方法について具体例を踏まえて解説 (1) 新製品開発をスタートする環境をつくる (2) 新製品の選定のための基本方針を決める -既存製品の課題の分析を踏まえ、新製品選定の基本スタンスを明確にする (3) 新製品を具体的に選定する -取り組むシステム分野の絞り込みと製品の選定 (4) 選定した製品をダントツにする方針を決める -Q・C・D の何をダントツにするか根拠をしっかり踏まえる (5) システムから要求される真のニーズを把握する -真のニーズとは、またその掘り起こし方とは (6) 真のニーズから得られたダントツ性能を実現する -ネック技術の見極めとそれを乗り越えるには (7) ダントツコストを見極め、実現する -スピードを意識した取り組みとは 3. ダントツ目標の達成プロセス・満たすべき要件・阻害要因の打破 ダントツ目標達成のプロセスフローと得られた目標値の妥当性を判断する4要件、及び、目標値達成を阻害する要因を乗り越える取り組みについて解説 (1) ダントツ目標達成プロセス -達成プロセスは3つのグループからなる、基本プロセス、サポートプロセス、マネジメントプロセス (2) ダントツ目標が満たすべき4要件 ①第一要件:目標項目の妥当性 ②第二要件:目標値の対象システムでの妥当性 ③第三要件:システム動向との整合性 ④第四要件:成長タイミングとの整合性 (3) ダントツ目標値の達成のための阻害要因の打破 -阻害要因とは、及びそれを打破する具体的な取り組み 4.先行開発段階の7つの設計力 量産設計段階の設計力とは異なる、先行開発段階の7つの設計力を解説 (1) 先行開発段階の7つの設計力要素 (2) 先行開発段階の7つの設計力を構成するもの -量産設計段階とは異なる設計力が必要 (3) 開発促進会議のありよう 5.ダントツ目標設定の取組み実践事例 -競合先を引き離す特性項目の絞り込みと目標値の設定、この活動をシステムからコンポーネントまで段階的な取り組みを紹介 市場動向調査/システム重点特性選定/システム特性値設定/コンポーネント選定/コンポーネント特性設定 6. 様々なダントツ製品を目指した取組み事例 (1) ダントツ目標の取組みは身近にある -ダントツコスト 1/2 達成例 (2) 世界一製品開発 -他社の追従を許さない独自技術の開発で、世界一を達成した例 (3)ダントツのスピード開発 -ダントツのスピードでお客様に満足頂いた例 (4)システムの変化点はダントツ新製品開発の機会 7.ダントツ目標設定に必要なロードマップ ダントツ目標が満たすべき要件の見極めにはロードマップの活用が大切 (1)ロードマップとは (2)ロードマップの整合性 (3)ダントツ性能事例に当てはめると (4)体制 (5)パターン (6)ダントツコストの見極めもロードマップから 8.他社を圧倒する製品を達成する設計者のありよう (1)設計者のありよう-WAY (2)世界一製品を目指した経験者の言葉 9.100 万個作っても 1 個たりとも品質不具合を出さない取り組み (1)品質不具合を出さない量産設計段階の 7 つの設計力 (2)量産設計プロセス (3)図面に書かれたことは理論で説明、試験実験で検証されねばならない (4)品質の99%は未だ五合目 (5)設計力と現場力の相乗効果
講師紹介
略歴:名古屋工業大学計測工学科卒。1978(株)デンソー(当時、日本電装(株))入社。 車載用センサー及びアクチュエータの開発・設計業務に従事。日本初のオートワイパー用レインセインサーを開発し、 レクサスへの搭載を実現。他、20種類以上のセンサー、アクチュエータを開発・設計し車載を達成。 2005(株)ワールドテック設立:代表取締役社長。中部産業連盟講師。東京大学大学院経済学研究科 MMRC 総合型ものづくり IT システム研究会に参画。(一財)企業活力研究所“平成22年度ものづくり競争力研究会”委員。 著作:・「設計力」こそが品質を決める~デンソーを支えるもう一つの力~ 2009 年 日刊工業新聞社 ・「設計力」を支えるデザインレビューの実際~品質不具合はこうやってなくせ!~ 2014 年 日刊工業新聞社 ・「設計力」こそがダントツ製品を生み出す~やみくも先行開発を打破する7つの設計力~2018 年 日刊工業新聞社 ・「車載センサーの基礎 2010」の総論 (2009年 日経 BP 社) ・マネジメント月刊誌 PROGRESS「世界1製品への挑戦」(2007年 中部産業連盟) ・日経BP社の日経テクノロジーオンラインにてコラム‘設計力の魂‘連載中 http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/051600042/?rt=nocnt 所属学会:計測自動制御学会、自動車技術会