中国メーカーに不良品を作らせないノウハウについて経験を踏まえて実践的に解説する特別セミナー!!
- 講師
ロジ 中国モノづくり設計コンサルタント 小田 淳 先生
ソニー(株)にて商品設計業務,日本側設計者と中国メーカーとの橋渡し業務に従事,その後独立,現在に至る
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
受講対象
・中国製品の不良やトラブルで困っている方 ・中国で部品製作や組み立てをしている会社の方,日系部品メーカーの方 (設計・製造・品質管理・品質保証・資材・購買・研修部門の方) ・これから中国に進出する日系の部品メーカーの方 (設計・製造・品質管理・品質保証・資材・購買・研修部門の方) ・中国製品を輸入する商社の方(経営者、担当の方、研修担当) ・中国を視野に入れたモノづくりベンチャー企業の方(経営者)
予備知識
特にありません。
習得知識
1)中国とのトラブルが減る。 2)依頼した部品や製品の不良品が減る。 3)中国製品を安心して輸入できる。
講師の言葉
中国人と仕事をしていて「普通〜のハズなのに」や「〜と言ったハズなのに」、「〜のハズじゃなかった」と思った経験は ありませんか? このような問題が起こった場合、私たちは一般的に中国人の問題として捉えがちです。 しかし私の7年間の中国でのモノづくり経験と日本での20年以上の設計経験から、それらは私たち日本人の問題でもあることが 分かりました。 中国人は私たちと違う国民性を持っています。私たちはそれを理解した上で、彼らの考え方や仕事の仕方を知る必要があります。 日本では「あうんの呼吸」でお互いの意を汲みながら仕事を進めることができましたが、中国ではそれはできません。 私たちは確実に伝わる情報出しと会話をする必要があります。 中国の工場は人の入れ替わりがとても激しく作業者のスキルには期待できません。 私たちは高いスキルを持つ作業者のいる日本の製造現場の確認をする必要はありませんでしたが、中国では治具や作業標準書、 作業方法の確認が必須です。 つまり日本で行ってきたモノづくりの方法は通用せず、私たちが中国人へのアプローチ仕方を変えなければならないのです。 皆様に是非これらをお伝えし、中国のみならずアジア他の海外で一目置かれる設計者になっていただきたく思います。
プログラム
1.日本の設計者と中国の製造ラインの現状 1)日本雑貨商の指示不足が生む不良品 2)日本人設計者の図面不備が生む不良品 3)中国人とトラブルを起こす口語調の日本語会話 4)不良品を発生させる中国の治具不良 5)中国で不良品を発生させる手作業工程 6)不良品が発生する整理整頓のない中国の製造現場 2.不良品とトラブルを減少させる3つのアプローチ 1)3つの「〜のハズ」は日本人の勘違い 2)不良品やトラブルの原因は日本人にあり 3)中国人は変わらない、変わるべきは日本人 4)大切なのは「ヒト」「コトバ」「モノ」 3.理解しておくべき中国人の国民性と仕事の仕方 1)「出来ます」の希望的観測と、「問題ない」の勝手な自己判断 2)分断された業務範囲 3)「機能するから問題ない」の品質感覚 4)1次、2次メーカーとの関係性と確認ポイント 5)ブラックボックス化する日本商社への依頼 4.日本語通訳に確実にわる会話と情報の出し方 1)中国人の日本語レベルを判断する3つの日本語 2)20%は理解していない日本語通訳 3)日本語通訳が難解な日本語 4)意思を100%伝える会話術 5)会議進行7つのポイント 6)トラブルを事前回避する3つの鉄則 5.不良の発生原因から考察した製造ラインの確認方法 1)日本と中国の製造ラインの相違 2)製造ラインで不良原因となる2つのモノ 3)バラツキ管理の責任分担 4)製造ラインでの治具の確認方法 5)製造ラインで見落とす不良原因2大要素 6)作業標準書の確認方法 7)QC工程表以外で発生する不良品 6.無駄のない設計業務の進め方 1)設計者が判断する部品メーカーの選定方法 2)現地調達部品の正しい理解 3)設計情報を確実に伝える図面作成のポイント 4)確実な見積依頼と正しい見積書の確認方法 5)量産開始までに必要な取り決め事項 6)中国メーカーの訪問での必須確認事項
講師紹介
略歴: 1987年:ソニー株式会社に入社 2009-2013年:ソニー上海工場に勤務 2017年:ロジ設立 著作: ・「日経ものづくり」にコラム連載中 ・日刊工業新聞社「機械設計」にコラム連載予定(3月〜) 所属学会: ・一般財団法人 科学技術と経済の会(一般会員) ・研究・イノベーション学会(一般会員) ・NPO法人新現役ネット(一般会員)