歯車のメカニズム,ギヤノイズ発生メカニズムと改善,振動系の改善,歯車強度向上策について
トラブル対策事例を中心として分かり易く解説する特別セミナー!!
- 講師
東洋歯車研究所 代表 加藤 昭悟 先生
トヨタ自動車(株)にて歯車の設計・生産技術・製造・品質管理を一貫して担当,
摂南大学理工学部教授を経て,現在に至る
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
受講対象
企業の研究・開発・設計・品質保証部門の技術スタッフ 初心の方でも分かり易く説明します。
予備知識
身の回りで困っている問題、疑問に思っていることなどがありましたら調べて来て下さい。 当日ご質問頂けばアドバイスをさせて頂きます。
習得知識
1)歯車技術全般 2)ギヤノイズ対策 3)ギヤ強度向上技術
講師の言葉
モータの進歩で、歯切り盤の中にも歯車が一切使用されないケースが出てきました。しかし歯車は回転運動と 動力を正確かつ安価に伝達できる機械要素として、今後も広く使用されることは間違いありません。 また、歯車技術は、設計技術、製造技術、材料熱処理技術など機械工学全般です。 また古い歴史はあるものの日々新たな研究課題が生まれていますので、皆さんが生涯に渡って楽しく 取り組むテーマとして絶好なものであると確信します。 今回のセミナーにおいて、皆さんがその切っ掛けを掴んでいただけるならば、それに勝る喜びはありません。
プログラム
1.歯車の基礎とメカニズム 1.1 歯車の歴史 1.2 かみあい理論 1.3 トロコイド歯形とインボリュート歯形 1.4 インボリュート歯車の設計 1.5 インボリュート歯車のかみ合い性能 1.6 かさ歯車およびハイポイドギヤ 2.ギヤノイズ低減の方策 2.1 ギヤノイズ発生メカニズム 1)ギヤノイズ起振源と伝達経路 2)かみ合い伝達誤差の成り立ちと分析方法 3)歯車列の振動シミュレーション 2.2 歯車におけるギヤノイズ改善 1)ギヤ諸元と歯形誤差の影響 2)歯数設計における考慮 3)歯面修正による改善(3次元歯面修整) 4)歯車加工精度向上による改善 5)トヨタにおける歯面修正の取組み 6)半端次数ギヤノイズ発生事例と対策 7)ポンプ駆動ギヤにおける「ヒュー音」対策 8)「歯打ち音」対策の事例 9)最新の歯面形状評価方法 2.3 振動系における改善 1)振動モデル解析による改善(自動車各社の事例) 2)ヘリコプターの事例 3)歯車箱の剛性設計(基本形状、リブの配置) 4)パワプラント構造における共振対策 5)ベアリング構造における対策 6)ボデーパネル剛性向上による改善 3.歯車の強度向上策 3.1 歯車の強度設計法 1)変動荷重における強度目標設定法 2)歯車の強度計算規格 3)歯元曲げ強度計算法 4)ピッチング強度計算法 5)スコーリング強度計算法 3.2 歯元曲げ強度の向上策 1)歯車諸言による強化 2)材料、表面処理による対策 3.3 ピッチング強度の向上策 1)歯車諸元による改善(不等圧力角など) 2)歯面修正によるトロコイド干渉対策 3)材料・熱処理による改善(表面軟化対策など) 4)最新バレル仕上げによる改善 4 歯車設計製造支援ソフトによる改善事例(東洋歯車研究所製) 設計・生産現場で使い易く開発リードタイム短縮やトラブル解析に有効なソフト紹介 <対象>円筒歯車、かさ歯車、フェースギヤ、ウオーム、ギヤポンプなど
講師紹介
京都大学工学研究科機械工学専攻修了(1968) トヨタ自動車株式会社勤務(1968-1996) 技術部、生産技術部、機械部、品質管理部 <歯車の設計から生産技術、製造、品質管理まで一貫担当> 工学博士号取得(1996) 「ハイポイドギヤの歯面形状測定技術に関する研究」 豊精密工業株式会社顧問(1996-1999) ㈱浅野歯車工作所技監(1999-2010) 摂南大学理工学部教授(2005-2014) 公的活動 日本機械学会RC261調査研究分科会研究者側委員 日本歯車工業会ISO/JIS審議委員会第1分科会委員長 ISO/TC60/WG2,WG7,WG13日本代表委員