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高品質印刷プロセスの高度な適正化のための

基礎から学ぶ高品質スクリーン印刷の理論とプロセス適正化手法


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エレクトロニクス

スクリーン印刷の原理・メカニズム・要素技術,インキ,ペーストの重要性,高品質印刷プロセスの適正化,
 最新のエレクトロニクスや高精細・高品位加飾印刷での応用例・実践方法について解説する特別セミナー!!

講師

株式会社エスピーソリューション 代表取締役 佐野 康 先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

受講対象

 ・エレクトロニクスのプロセス技術者、管理者
 ・各種印刷関連の技術者、経営者
 ・インク、ペーストメーカーの技術者、管理者

予備知識

 特になし 

習得知識

 1)スクリーン印刷のプロセス管理のための明確な理論
 2)インキ、ペーストの印刷性能の重要性
 3)スクリーン版の製造工程と品質、仕様の重要性
 4)スクリーン印刷のプロセス技術としての安定性の高さ
 5)スクリーン印刷の適用範囲の広さ

講師の言葉

 スクリーン印刷は、60年以上の長きにわたり利用されてきたにも関わらず、未だに管理が困難で職人技が必要だと
思われています。 そろそろ考え方を変えて、スクリーン印刷自体が管理困難だったのではなく、今までの管理手法が
間違っていたと認識を新たにすべきです。
 スクリーン印刷にも理論があります。印刷されるインキ、ペーストの身になってプロセスを考える「ペーストプロセス理論」です。
 この理論は、私が長年にわたり仮説と検証を繰り返し実用性がある考え方として確立し、多くの印刷現場で実証を
行なってきたものです。 エレクトロニクス分野のみならず、グラフィック、加飾、捺染などでの高品質スクリーン印刷実践の
目的であれば、すべてに通用する考え方です。
 スクリーン印刷に対するこれまでの先入観を捨て、素直な考えで実践いただければこの理論の正しさが理解していただけると思います。
 本講演では、スクリーン印刷の原理やメカニズムおよび要素技術について説明し、インキ・ペーストの粘性・弾性や濡れ性と
印刷性能の相関を理解することで高品質印刷プロセスが高度に適正化できることを分りやすく解説します。
 さらに、最新のエレクトロニクスや高精細・高品位加飾印刷での具体的な応用例と実践方法についても詳しく解説します。

プログラム

1. スクリーン印刷とは
 版とインキを適正化すれば30μmラインも手刷りができる。
 原理的には、スクリーン印刷は最も安定な印刷工法
   適正化できなかった最大の要因はインキの印刷性能不足と版の不適正 
 1-1 各種印刷の種類とインキの粘度  粘弾性は、適正化されているか?
 1-2 スクリーン印刷は「特殊印刷」、だから印刷安定性が高い
 1-3 現状のスクリーン印刷の多くは「技術限界」の50%以下のレベル
2.「ペーストプロセス理論」の考え方の基本
   インキ、ペーストの身になって考える
 2-1 印刷条件のほとんどは、高品質印刷の為の「前提条件」
  2-2 スクリーン版の反発力での「版離れ」が最も重要
3.「オフコンタクト印刷」と「コンタクト印刷」の大きな違い
 3-1「コンタクト印刷」とは、インキが固体化してからの「版剥がし」
  3-2 メタルマスクでの「特殊オフコンタクト印刷」の有用性
4.スクリーン印刷の4つのカニズムの理解
 4-1 「 ローリング」のメカニズム 
 4-2 「充てん・掻き取り」のメカニズム  
 4-3 「版離れ」のメカニズム 
 4-4 「レベリング」のメカニズム 
5.スキージとスクリーン印刷装置
 5-1  印刷機の種類とスクリーン版の違い
 5-2  印刷位置合わせの方法
 5-3  ピールオフと実クリアランス
 5-4  スキージが最も重要な印刷パラメータの要素
    最適なスキージの選択方法
    適正なスキージのエッジ仕上げ方法
6. 4つの印刷条件の適正化  
 6-1 4つの印刷条件と印刷品質への影響
 6-2 スキージ印圧の設定方法の違い
 6-3 「適正印圧」の定義と設定方法
  6-4 スキージ角度、速度と「充てん力」
7.スクリーン版とスクリーンメッシュ
 7-1 ステンレスメッシュ開発の歴史とスクリーン印刷の技術進歩
 7-2 スクリーンメッシュの「強度指数」 
 7-3 スクリーンメッシュ開口率とインキの吐出性
 7-4 超高強度ステンレスメッシュでの課題解決「無変形スクリーン版」
 7-5 スクリーン版の製作工程
 7-6 スクリーン版の洗浄方法 
8.インキ・ペーストの印刷性能 
 8-1 インキの分散性、溶剤揮発性および濡れ性の影響
 8-2 連続印刷中のインキの含有溶剤揮発と印刷膜厚変化
 8-3 インキの粘性と弾性の理解 「粘弾性マップ」
9.高品質スクリーン印刷プロセス実践のための具体的な対策手法
 9-1 印刷均一性を阻害する要因とその対策手法
 9-2 印刷膜厚整合のための対策手法  ファインライン、中間ライン、ベタ
 9-3スクリーン印刷におけるその他の不具合対策
    乾燥のメカニズムとその重要性   静電気とインキの糸引き対策
10.スクリーン印刷8つの適用工法
   べた、ファイン、ドット、スルーホール、ビア埋め、落とし込み、積層印刷、転写印刷
11.先進の高品質スクリーン印刷の応用例 
<質疑応答>

講師紹介

略歴 
 1976年国立鈴鹿工業高等専門学校金属工学科卒業、輸入商社において導電性接着剤である銀エポキシ、ポリイミドペースト等の営業職を経た後、
 1990年よりスクリーン製版メーカー(東京プロセスサービス)にて技術営業、
 1994年より印刷機メーカー(マイクロ・テック)にて印刷プロセス技術担当、
 2000年10月㈱エスピーソリューションを設立、技術コンサルティング業務開始。
 以後、PDP,セラミック部品、FPC,プリンテッドエレクトロニクス、グラフィック・加飾印刷等の分野に於いて約20社の印刷加工メーカーや
 ペーストメーカー等に対し技術支援を行ってきた。
 2007年から2015年までは、アサダメッシュ㈱の技術顧問として高品質スクリーン印刷技術の標準化及び普及活動を行ってきた。
 現在、スクリーン印刷の装置、印刷加工メーカー複数社に技術顧問としてサポートしている。
 日本印刷学会E&S研究会委員

著書 
「知っておきたいスクリーン印刷とエレクトロニクス」2010年1月 印刷学会出版部 
「プリンテッドエレクトロニクス スクリーン印刷による安定生産」2011年3月 印刷学会出版部